(ある程度より重い)吃音とうつ病の関係(再掲載一部改編:2012年8月28日)

 このブログではどもりの問題を考えていますが、どもることで日常生活や学校生活、職場での様々な不都合が積もり積もって発症することのあると思われる「うつ病」の問題についても考えています。

 今日(2012年現在)の報道では、新卒の大学生の2割強が進路未定者や不安定な非正規雇用であると報じられています。
 背景には、大前提として不況や経済社会構造の大きな変化があるのはもちろんですが、自分の能力を適性に自己評価しないで高望みしているということも大いにあると思います。

 一般のこの状況を考えると、日常のコミュニケーションに支障の出るくらいのどもりを持った若者(大学や高校・専門学校既卒や私のように卒業後数年の引きこもりを経て就職に望む人を含む)が、どのような立場におかれているかは容易に想像がつきます。

 電話がまともにかけられなかったり社内や社外ではきはきと会話ができない(かつての私です)ような人が一般的な企業の就職活動に望むには、最初からかなり絶望的な闘いとなります。

 このようなどもりという現実を抱えながら就職・転職活動に臨んでいる人には経験者としてエールを送るとともに、場合によっては考え方や生き方をを大きく変えて、就社ではなく、「就業」という観点から仕事や人生について見直していく必要があるのではないかとも言いたいのです。

 そして、そういう生き方をしていくには、両親や学校の就職課、ハローワーク、仲の良い友達(親友)などのバックアップが是非とも必要となります。

 これらがない状態である程度以上の重さのどもりを持ちながらひとりぼっちで就職・転職活動をしていくと、こころの負担の大きさにうつ状態そしてうつ病へと進行してしまうこともまれではないでしょう。
*現実にはそれなりの人数の、そういう状態におかれている人がいると思われます。

 そのようにならないようにするためには、吃音者本人、バックアップする側、ともに、「いまの世の中の現実的な動き」を十分に踏まえてプラクティカル(現実的)な対処をする必要があります。

★吃音者本人は、自分を守ることを第一に考える。
 現在の日本におけるどもりを持った人に対する公的サポートは実に貧弱で頼りないものです。特に思春期以降については実質的には公的なサポートはない状況はここ何十年の間全く変わっていません。
 以前、ネット上で質問を受けたどもりで困っている人のために、言語聴覚士の団体に「どもりに詳しい、熱心に取り組んでおられる言語聴覚士や病院を紹介していただけますか?」と聞いたことがありますが答えは返ってきませんでした。
*個人情報や会の規約の関係があるのかもしれませんが・・・

 厳しい言い方ですが、「自分で自分の身を守ること」を覚悟しましょう。

★自分のどもりをバックアップしてくれる人や施設を見極めること。
 自分がどもりで悩んでいることを心から理解してくれる人をひとりでも良いので確保することは大きな安心を与えてくれます。
逆に言えばそうでない人を自分のまわりから排除していくことも必要です。

 こころを守ってくれる手伝いをしてくれる精神科医、言葉の専門家である言語聴覚士もまさに玉石混淆の状態ですが「自分にとっての良い人」をみつけてください。
また、吃音者のセルヘルプグループも有効に活用しましょう。
*子供の場合はたいへんでしょうが、子供の頃から孤独で戦わなければならない場合も多いと思います。

★インターネットという良い道具があります。
 インチキな情報はよく読めば分かるはずです。そんなものには目も触れずに良い情報を真剣に探してこちらからアクティブに接触し活動しましょう。
*セルフヘルプグループの仲間うちで「インチキ情報」について情報を交換し合えば安全性が増します。

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