吃音:3月、卒業の季節になると(再掲載一部改編:2015年3月15日)

 3月は卒業の時期です。
 道ばたで卒業式を終えた子供達を見かける時期です。

 どもりを持っている私はこの時期になると、子供の頃からのどもりにまつわるいろいろなことを思い出します。

 いちばんに思い出されるのは、「挨拶」や「返事」のことです。
 卒業証書をもらうにしても、名前を言われた直後に「はい!」と返事をしなくてはなりません。
*学校によっては壇上で、ひとりひとり何かメッセージを大きな声で言うようなこともあるらしいですが、私がその立場だったら卒業式は間違いなくずる休みでした。

 これが不安なんですね。「果たして言えるのだろうか?」「タイミング良く出てくるかどうか?」
*日常の出席を取るときもそうですが、この短い「はい」や自分の名前が出るかどうかをどの程度まで悩んでいるか? そして、実際、言葉が出ないことがあるかなどで、その人のどもりの重さや精神面の深刻度が測れるような気もします。
*何の因果か、どもりを持っている少年が生徒会長になってしまい、式典の壇上で言葉が出てこずとても恥ずかしい思いをし、その後も深刻なトラウマになっているということを聴いたことがあります。

 今年も今の時期、こんなことでひとり悩み、夜も眠れずにどうにかなってしまいそうな子供がいることでしょう。

 そんなときは間違っても、「死んでしまおう」なんて思わないでください。
迷わず「ずる休み」をしてください。
*ほんとうは子供が通っていることばの教室では、そのあたりまでしっかりとサポートできていないといけません。ことばの教室の先生と担任や親御さんとのやりとりはしっかりとできているのでしょうか?