吃音をもつ子供の親ができること(再掲載一部改編:初掲載は2011年4月28日)

 いつも書いているように「どもり」は実に多様です。症状も重さも人それぞれで大きく違います。

★自分のなかで、どもることをどのようにとらえて生きていくのか(いけるのか)
★どもることが結果として人生にどれだけ悪影響を与えるのか
 も、人ごとに大きく違います。
*「どもり経験が自分にとって結果的に良いことだった」とまで言う人もいますから。

 また、どもりの子供の家庭環境(精神的、経済的)が、その後の人生に大きく影響することも忘れてはいけません。

 どもっている子供がいる家庭が、たとえば・・・、
★常に夫婦喧嘩をしているような険悪な雰囲気の家庭
(家に帰ってからも子供がくつろげない)

★おじいちゃんおばあちゃんと同居している場合に、孫がどもることで嫁を責めたり、聞きかじったとんちんかんな治療法を強制するような雰囲気

★権威主義的な雰囲気に満ちた家庭
(学校で疲れ切って帰ってきて、家でも余計な緊張感に包まれては心の休まる暇がない。)

★親兄弟がどもりを持つ身内に「どもることくらいで悩んでいるおまえは甘い、世の中にはもっと苦労している人が大勢いる」などと言うような雰囲気

*このようなことをしなければどもりが治るということではありません。それでも、外の世界でさんざん傷ついて帰った家庭ががこんな風では、やがてはうつ病などの心の病気になってしまいます。このあたりから、真剣に考えてみることが必要です。

 ということは、どもりを持つ子供の家庭は、
★子供の方からどもることによる失敗談を気軽に話せる雰囲気の家庭
★安心して「どもりながら話せる」家庭
 ということになるのではないでしょうか。
*甘やかすということではありません。むしろ質実剛健が良いと思います。
*皆で楽しく大きな声で歌うようなことも良いと思います。

 大人になれば人生は自己責任です。誰も守ってくれません。
*思春期以降の年齢の吃音者に対する公的なサポートは事実上ありません。

 そのときになって、どもりという「余計なこと」で必要以上の苦労しないように、どもりの子供を持つ親がしてあげられれることと言えば、子供の頃(幼少期~思春期)の環境を良くしてあげることくらいしかありません。

 必要に応じて、言語聴覚士や精神科医(臨床心理士など)に相談したり、学校のことばの教室に通わせる(その充実度も問題ですが)、どもりのセルフヘルプグループの子供の集いに参加し同じような悩みを持つ友達を作るなどの工夫も必要です。

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