吃音に関する毎日新聞の記事を読んで

 8月17日の毎日新聞朝刊(私はWeb版にて閲覧)に掲載された、
「言葉が出にくい吃音(きつおん)を抱える人々を対象に毎日新聞が当事者団体などの協力で全国アンケート」の記事を読みました。

 毎日新聞が吃音当事者のセルフヘルプグループなどの協力を得て行なった調査で、全国で80名から回答を得たとのこと。
 全国レベルの調査にしては人数(分母)が小さすぎますが、大新聞にこれだけの記事を載せるためには大変な苦労があったと思われます。
*その分、せっかくの機会を得た割には内容が残念でした。

 調査内容について詳しくは紙面を見ていただきたいのですが、
★学校や職場でいじめや差別を受けたが 6割
★吃音への社会的理解や支援が不十分 7割
 だそうです。

 正直なところ、この程度の情報がいまごろ出てくるところがまさに、どもりに対して世間がいか無関心か教えてくれますし、ここ何十年かの我々活動がいかに内向きであったか、吃音者からの情報発信の少なさも表しているように思います。
*同時に吃音者の「どもりであることを知られたくない・恥ずかしい」という心理も表していると思います。

 世間のどもり(吃音者)への評価は相変わらず・・・、あがり症、小心者くらいのままで、ここ何十年の大きな変化もないことが理解できます。
*そもそも、今回アンケートに表されたような背景があって50年ほど前にどもりのセルフヘルプグループができたのではないでしょうか?

★吃音者への周囲の評価がほんとうの問題ではなくて、どもりのために自分のしたいことが(なかなか)できない、実力を発揮できない、毎日を生きづらいということが根本問題ではないでしょうか?

 社会から吃音という障害の実態が正しく認識されていないために、家庭内、学校や職場でからかわれたり、いじめられたり、個々の本来の能力が正しく評価されないことはその通りだと思いますし、家庭内・学校・職場でのどもりに対する理解が進めば吃音者は多少は生きやすくなるのかもしれませんが、中途半端な知識が蔓延してどもりに対するステレオタイプの考え方が一般化するのも、もしかしたら問題を複雑化させるだけに終わるかもしれません。
 職場や学校などの多くの人から、どもりについてに正しく理解が得られ吃音者が配慮されるのは現実的ではないと考えて、リスクをとった生き方をする方が現実的でしょう。

 むしろ、
★どもり始めた子供の親が相談するであろう小児科医
★どもりを持った子供が通う保育園、小・中・高校の先生
★各種機関にいる言語聴覚士(養成学校の学生を含む)や臨床心理士・精神科医
★企業の人事担当者
★医学部の学生、町の医者
 などができるだけ正確な知識や臨床経験を身につけてもらうことがよほど効果的だと思います。

 また、どもりに関する基礎知識、症例、相談できるところなどがわかる公的なしっかりとしたWebページの開設が必要です。

 小・中学校のことばの教室の事態調査と、それによる内容の改革、拡充も必須です。(高校生以降のサポート体制も考えなくてはいけません)

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