吃音の背景にあるか併存しているかもしれない「社交不安障害」について(再掲載一部改編:初掲載は2012年10月3日)

 (日経web2012年9月30日):「極端な恥ずかしがり屋さん、実は病気かも」という記事を読んで社交不安障害について考えました。
 以前、Web上で偶然「社会不安障害」というページを見たことがあるので「同じかな?」と思い調べてみましたら・・・、最初は英語名Social Anxiety Disorderから社会不安障害と言われていたが、社会不安ということばが誤解されやすいので「社交不安障害」ということばに落ち着いたということがわかりました。

 あの人は「恥ずかしがり屋さん」とか「あがり症」だなということはよくありますが、それが極端になり人に会えなくなったり人前で話せない、電話に出られない、会食ができない、人前で字が書けない、などの症状が出ればこれはもう病気です。
 最近の臨床研究で、SSRI(選択的セロトニン再取りこみ阻害薬)といううつ病などに使われる薬が有効であることがわかったそいうです。
*そういえば私が社会不安障害という名前で見たページは製薬会社の治験のページだったと思います。

 ここで考えなければならないのがどもりとの関係です。
 どもりでない人または吃音者でも、「緊張するからあせるからどもる」と考えている人がかつては多かったようですが、
まず言語障害としてのどもりが発症し、成長にしたがって家族や友達との様々な軋轢(注意される、真似される、いじめられる、笑われる)のなかでメンタルな背景を大きく持つような複雑などもりに変貌(進展)していくと考えるのが妥当と考えます。
*吃音者を精神的に追い詰めるには十分な素材がいまの日本には充満しています。

 どもりの人の多くが結果として「社交不安障害」を併発しているのでしょう。
*私の半生を振ると、まさに、どもりとどもりを原因とする社交不安障害に振り回されてきました。にもかかわらず全くサポートなしの孤独の闘いでした。よく死なずに生きてこられたと思います。

 かつての私のように、私以上に追い込まれている人はなおさらですが、吃音者がどもりとどもりを原因とする社交不安障害で悩み追い詰められている場合は(いや、そうなってしまう前に)、信頼できる精神科医や臨床心理士を見つけて十分なカウンセリングを受けることが必要です。
*ソーシャルワーカーのサポートが必要かもしれません。

 パニックに陥っている場合は精神科医に適切に薬を処方してもらいながらカウンセリングを受けて、さらに、言語聴覚士による言語治療を受けるとよいでしょう。
 少し落ち着いてからは、どもりを持った人の「セルフヘルプグループ」に参加して仲間と交流する(孤独にならない)というのが、いますぐにでもできる良い方法だと思います。
*吃音(特に思春期以降)に精通した経験豊富な言語聴覚士、精神科医、臨床心理士に出会うことはかなり難しいのが現状です。
*どもりのセルフヘルプグループのみに頼るのは賛成できません。セルフヘルプグループは当事者の集まりで同じ悩みを持つ人とふれあえる貴重な場ですが、なかには「こうすれば治る」「こうすべきだ」とおせっかいをする人もいて、いま、パニックに落ちいるくらい悩んでいる人にとっては、かえって心が傷つく危険性があります。

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