吃音:いまの自分が少年の頃の自分にアドバイスできるとしたら(その1、その2)(再掲載一部改編:初掲載は2014年10月29日)

その1
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以前にも同じような内容で書いたことがあります。
(2012年12月10日掲載:吃音:15歳くらいの子供の頃の自分に、いまの自分がアドバイスできるとすれば

 いまの日本で歯医者に通うような気軽な感覚で通える、どもりで悩んでいる子供が継続的に通えるどもりの臨床に通じた専門家が常駐する施設は(事実上)ないという現実を踏まえたうえで、あえて「妄想」のようなことを書いてみます。
*たまたま、学校の「ことばの教室の先生」が熱心にどもりに取り組んでくれているとか、たまたま、日本には数少ないどもりに取り組んでいる専門施設(大学など)が通える範囲にあってというのは考えないこととします。国内どこに住んでいても同じようなサービスが受けられるというのが基本だからです。

 さて、吃音者を取り巻くいまの社会の状況では・・・、
 どもりはじめた子供の頃から苦労をして、学生生活、就職など人生の節目をなんとか超えてきたきた「いまの自分」が、過去の(少年時代の)自分にとってのいちばんの先生でありカウンセラーになると思います。

 が・・・、悲しいかな、タイムマシンがないので、少年の頃の自分に会いに行って助けることはできません。
*たとえあったとしても、いまの自分が過去の自分には会えないとか?

★まわり(家族、友達)に気を使う前に自分のことを第一に考えて自分を守ろう
 心優しい人が多いどもりを持つ子供。(気が弱くなってしまっているといった方が正確でしょう。)
 家族には自分のどもるところを見せたくないので、どもりそうなことばは避けてというよりも、できるだけ話さないようにすれば、どもる機会も減るのでそのようにしている人も多いでしょう。

 また、家のなかでどもると、家族(親兄弟、祖父母)から・・・、
「ゆっくりしゃべりなさい」、「落ち着いて話しなさい」などの注意を受けたり言い直しをさせられる、  
 場合によっては家族からですら、笑われる、バカにされる、などの状況におかれている人も少なくはないでしょう。

 そうです、まずは自分を守りましょう、
 もしも家庭の中が、どもりを持った自分が居づらいようなところだったら・・・、
学校の先生(少ないかな?)、親戚など、信頼できる自分のどもりのことをなんでも話せる大人がいればその人に相談するのも良いだろうし、「そんな人はいない!」ということだったら、勇気を持って「チャイルドライン」などの相談電話にかけてみてください。(どもっても大丈夫、聞いてくれます)
 各地にある児童相談所などに電話をしたり直接行っても良いと思います。

★同じ悩みを話し合える、共有できる友達を作る
 これが一番大切なことかもしれません。
 悩んでいることを気を使うことなくなんでも話せる友達がいることは何よりも大切なことです。
*実際には、どもりを持っている子供で、こういう友達を持っている人はほとんどいないでしょう。

「言友会(げんゆうかい)などの「どもりのセルフヘルプグループ」が主催する子供向けの催しなどに参加して、同じくらいの年齢のどもりの友達を見つけてください。
 たとえ近くに住んでいなくても、一度、直接会うことができよく話しておけば、あとはネットでも話し合えますね。 (続きはそのうちに書きます。)

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その2

 前回は、もしも少年の頃の自分に会いに行くことができるとしたら、どのようなアドバイスをするかについて、
「まずは自分を大切にして自分のことを第一に守ること」
そして、「なんでも話せるほんとうの友達を作る」ということを書きました。

 今回は・・・、
★自分のどもりの重さや症状をよく知ること
★自分のどもりを維持したり悪くさせるかもしれない家庭環境や学校環境を調べて対応すること
★自分(たち)でどもりについて調べ考えて、いろいろと工夫をすること
 などについて書きます。

★自分のどもりの重さや症状をよく知ること
 自分がどもっているところを見たり聞いたりしたことはありますか?
 ビデオカメラで撮影したりレコーダーで録音して見たり聞いたりすることです。
*いまではビデオカメラはメモリータイプでとても小さく高性能で安く買えますし、録音だけのレコーダーならばさらに安く買えます。

 しかし、自分のどもっているところを見るのが怖くてその勇気が出ない、というところが本当のところではないかと思います。
 勇気を出して、「家族との何気ない会話」、「買い物をするときの店員さんとの会話」、「電話するときの話し方」、「録音だけならば学校の授業中」など、自分のどもっているところを見たり聞いたりして観察してください。

 どもっているときには、どんな姿勢をしているのか?、顔つきはどうか?、などじっくりと観察すると見えてくるものがあるかもしれません。

★自分のどもりを維持したりより悪くさせるかもしれない家庭環境や学校環境を調べて対応すること
 自分がいま生きている環境について、
 家庭では、家族が自分がどもりで苦労していることをわかってくれているか? 家族とどもりの話ができるか?
 学校では、どもることで同級生や先生などにからかわれたりいじめられたりしていないか? 担任の先生にどもりのことを相談できるか? ことばの教室に通っているならば、その先生とはなんでも話せてしっかりとサポートしてもらえているか?

 家族から「からかわれたり」「いじめられたり」しているのならば信頼できる大人に助けを求めましょう。
 親戚のおじさんやおばさん、学校の担任の先生が、なんでも話せる信じられる人ならば良いのですが、そうでない場合は「いのちの電話」に電話したり「市の児童相談所」に電話でも直接行っても良いでしょう。警察でも良いと思います。

 学校でいじめられていて、しかも、親には相談できない、担任の先生も相談に乗ってくれないかきちんと対応してくれないのならば、迷わずに警察に相談しましょう。

★自分(たち)でどもりについて調べ考えて、いろいろと工夫をすること
 言友会(げんゆうかい)などのどもりセルフヘルプグループでは子供の集まりも行なっています。同じ悩みを持つ同じくらいの年齢の友達を作ってください。

 いままでは、誰にも話せなかったどもりのこと。気軽になんでも話せる友達を持つことだけでもこころが楽になります。
 高校生くらいになれば、仲間で集まっていろいろと活動することもできますね。

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