あらためて考える、子供のどもりのサポートについて

★どもりを持つ子供には常に過大なストレスがかかっている
 (ある程度以上の重さの)どもりを持つ子供にかかるストレスは、本人でないと想像もできないほどのものです。

 いつものように書いていることですが、昭和40年代~50年代の小学生であった私も、高学年の頃にはいつも心の奥に「自殺」という言葉がありました。
 「死ねたら楽だろうな・・・」と思うこともしばしばだったのです。
その私も、幼稚園の頃から自殺を考えていたという話を吃音仲間の女性から聞いたときにはさすがにびっくりしました。
 それほどのストレスがどもりを持った子供にはかかっています。
*もちろん、重さや症状、家庭環境(どもりへの理解度)、学校の状況、いじめやからかいのありなしなどの違いによって、このあたりはかなり大きく違ってくると思います。

★悪化する学校の状況
 子供のどもりについては直接の指導はかえって神経質にさせてしまうので控えて、環境(家庭環境など)を整えましょう、という考え方がありました。
 しかし、30年前40年前ならばともかく、いまどきのこどもは小学生でも驚くほどの情報量に接していていろいろなことをわかっていますし、その分、悩んでいます。
 さらに、いまの学校や友達の状況についてはあらためていうまでもなく、陰湿ないじめもまれなことではなくなり、大きな事件が起きるたびにそれに対する及び腰で自己保身的な学校の対応に怒りを覚えるのは私だけではないと思います。

 ほんとうは、学校にスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラー、言語聴覚士などが常駐していて(必ずしも学校にいなくても、日常的に気軽に相談できる範囲にいてくれれば良いのですが)こどもの側に立って動いてくれるような体制があれば安心できますが、日本ではまだ夢のような話ですね。
*日本に何人か素晴らしいスクールソーシャルワーカーがいて・・・という話では、話になりません。全国どこにいてもサービスが受けられるというのが基本です。

★ことばの教室はまともに稼働しているのか?
 通級教室である「ことばの教室」は昭和40年代にどもりのこどものために始まったと聞きます。
 80年代の終わり頃の話ですが、私が大卒後もどもりで就職できずにひきこもり悩んだ末に通った民間のどもり矯正所で良い仲間が何人もできて、小さなどもりのセルフヘルプグループを作っていたときの仲間のなかにも、かつて通っていたという人いましたが、あまりい話は聞きませんでした。
 その矯正所に来ていたどもりのこどもを持つ親御さんからも「ことばの教室が頼りにならない」という話を聞いていました。

 地域によって、ことばの教室の質と量の違いはかなりあるらしいです。
 まずは、悩んでいるこどもが、親や担任の先生にどもりで悩んでいることを言い出せるか?、担任の先生がどもりのこどもを心配してことばの教室に紹介してくれるか?というところから心配しなければいけませんが、
 希望しても通えなかったり、ことばの教室が設置されている小学校が思いのほか遠くかようのが大変だ(親御さんが付き添うので)など、お寒いのが現状ではないでしょうか。
 あたりまえに考えれば、担当は言語聴覚士、臨床心理士、精神科医などのグループになりそうですが、実際は普通の先生が担当していたり・・・、
 先進国と言われる日本でこんなことがあって良いのでしょうか?

 他の発達障害の子も教室に通ってきて混乱しているという話も聞きますがほんとうでしょうか?(どもりはいわゆる発達障害の範疇に入ります。)
 

★同じ悩みを持つ友達を作れるか
 これが一番大切かも知れません。
 自分のどもりの悩みを話せない、話す人がいない(親もまともに聞いてくれない)、これがどもりを持つこどもの(大人もそうですが)いちばん大きな悩みであり、どもりについてなんでも話せる友を持つだけで大きくこころが救われることは、多くの吃音者が感じているところです。

 セルフヘルプグループがこども向けに行なっている各種行事に参加することはひとつの有効な方法ですが、その行事に参加するまでのプロセスが、(親に相談して理解を得て行事に参加できるようにすること)実はどもりに悩んでいるこどもにとってはいちばんの大きな難関なのです。

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