吃音をもつ子供にとって、家の中は安心してどもることができる場所であることが必要です(再掲載一部改編:初掲載は2012年4月8日)

 お父さんお母さんが(どもりをもつ)子供と一緒にいることができるのは家の中だけです。
 学校までついてきて一日中付き添うことは、制度的にはできたとしても現実にはなかなかできるものではありません。
*小学校の普通学級で、発達障害を持ったお子さんをサポートするために親御さんが一日中付き添っている現場に接したことがありますが、親御さんもたいへんでしょうが担任の先生がいちばんたいへんそうでした。

 我が子のどもりを心配している親御さんは、お子さんがどもる度に心配することでしょう。
 将来を心配してよけいにビクビクしているかもしれません。

 子供がどもっているのに関心を持たないか、どもる度に精神的・身体的な虐待をするよりかは遙かに良いのですが、それでも、過度に神経質になってしまい、どもる度に言い直しをさせたり、「ゆっくりしゃべりなさい」などと注意するのは絶対にいけません。

 心配する親は(我が子のどもりを治したい、少しでもどもる頻度を減らしていきたい)ということで、無意識のうちに子供のしゃべりを「監視」するようになってしまいます。
 まずこれをやめることです。おおらかにどもらせることです。

 子供は学校ではかなりのストレスがかかっています。たとえいじめられていなくても、授業中にどもる度に笑われたりしていることでしょう。
 
 せめて家の中では自由にどもらせる。そして、子供のほうから「どもってしまうことの悩みや失敗談」を気軽に話せるような雰囲気の家庭にしていくことです。
*実際にはこのような家庭はほとんどないと思われます、が、これを読んだ親御さんは、是非こんな雰囲気の家庭にしてください。

 その後は、家族でゆっくりと大きな声を出して楽しく本を精読しても良いですし、歌を歌っても良いですね。
 そのような方向で進めていけば良いと思います。

 さらにできることは、見つけるのはかなり大変かも知れませんが、どもりに造詣の深い言語聴覚士、ホームドクター的に接することができる児童精神科医や臨床心理士がいればなお良いです。
*お子さんが学校の「ことばの教室」の通っているのであれば、どもりや子供の心理に精通した指導者が担当してくれているか?親御さんの目できちんとチェックする必要があります。
*どもりのセルフヘルプグループが主催する相談会やキャンプに参加するのも良いことです。

 我が子のどもりを心配した親は、まずはネットで「どもり」「吃音」などのキーワードで調べるでしょう。
 インターネットが一般的になって20年近くたって、最初の頃と比べると情報量としては飛躍的に増えましたが、残念ながら多くはインチキ情報か思い込みの強い情報です。

 例えば、いかにも吃音者本人が書いているようなブログ様の形式でどもりについて書かれているのを読み進めていくと、結局はどれも同じ「通信教育ふうの明らかなインチキ治療システム」にジャンプしていく。こんなタイプのものが増えています。
 どもりについてネットで検索すると、こんなものばかり引っかかってしまいます。まともに信じてしまう吃音者や親御さんも少なからずいるのではないでしょうか?

 ネットが一般化する90年代前半くらいまであった、街なかの電信柱に貼られた民間どもり矯正所の怪しげな広告の貼り紙や、週刊誌や漫画雑誌の隅っこに小さく載っていた矯正所のこれも怪しげな宣伝記事ほうが、実際に行くまでの敷居が高かった分、余計なお金を使うことがありませんでした。
*昔、どもりの矯正所に100万近くつぎ込んだと言う人がいて驚いたものです。(もちろん本人は真剣でしたが)気をつけましょう。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中