家族の理解が得られない吃音者の現状(再掲載一部改編:2014年11月5日)

 いまさら言うまでもないことかもしれませんが、どもりで困っている子供から大人までの方々が、その悩みを家族(親・兄弟・祖父母そして配偶者)にさえ理解してもらえずに、悩みながら人生を送っていることが多いのです。

 なぜ、なかなか理解されないかというと・・・、
★家族の前ではそれほどどもらないとしても(話しやすいことばのみをを発すればよいので外にいるときに比べるとどもりが軽く見える)、学校の授業では大きくどもってしまい先生やクラスメイトに笑われたりいじめられたりする。

 大人の場合は、たとえば子供の学校のPTAの電話連絡網で名前が言えずに変人と思われたり、PTAの集まりでも同様に本来は当たり前に言える自分の名前も言えずに笑わたりします。

 職場では、電話で名前や会社名が言えずに(なかなか言えずに)顧客に笑われたり、どもりによって仕事の流れに支障を来たし、顧客から担当を変えてくれといわれたり、居づらくなり会社をやめざるを得なくなることもあります。

 吃音者はこのような状況に置かれているのです。
 子供の頃からどもることによってどれほど苦労してきたかをしっかりと理解してくれるような家族はまずないというのが本当のところです。
 寂しく思われる方もいらっしゃるかもしれませんが現実はそんなものです。
*日常の何気ない会話でも常にどもる重いどもりの方は家族の理解を得られているということではありません。問題の本質がより深刻であることは間違いありません。

 現状では自分の身は自分で守るしかありません。
*家族から理解されるどころか、「それほど重いどもりでもないのに何を甘えたことを言ってるんだ!」と、怒られてしまうくらいなのが、よくある光景です。

 それでは、理解を得られないなかで吃音者はどうしたらよいのでしょうか?

 わかってもらえない家族に対してどもりで困っていることや苦しさを執拗に訴えてみても不毛な応酬が続くだけで、かえって自分の心が疲れるだけですし、形だけでも均衡が保たれてきた家庭内の人間関係が悪化するだけで生産的ではありません。

 そのような場合は、家族に理解されることを期待しないで発想を転換しましょう。

 たとえば、どもりのセルフヘルプグループに参加して、自分の悩みをわかってくれる人の前で気持ちをはき出せる環境を作ることです。それだけでも精神的に大きく救われるでしょう。
 グループのなかで特に気の合う人ができれば、さらに深く語り合うのもよいでしょう。

 ホームドクター的に日常的に気軽にかかれる、なんでも話せる精神科医、臨床心理士、言語聴覚士がみつかれば、なおすばらしいことです。
 そうすることでなによりも自分が救われるし、結果的に家族との(表面的な関係も)悪化せずにすみます。

 しかし、家庭内、学校、職場で、ことばによる虐待、暴力を受けている場合は話が全く違ってきます。
いろいろな公的機関に相談して(児童相談所、警察など)しかるべき手を打ちましょう。

(参考):吃音(になったの)は自分の責任ではないので「スミマセン」はいらない。卑屈にならないで!(2014年10月1日)

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