吃音:本当に困っている人はどもりで困っていることを語らない(語れない)(再掲載:2014年3月20日)

 どもりのために、日常生活、学校生活、仕事、就職・転職活動に大きな支障が出ている人。
 家庭内での家族との日常的なコミュニケーションでさえも、思っていることを言葉にできない。
 言う前からどもることが予想されるので(そして、どもることに対する家族の反応もわかっているので)あえて言わない。
*言いやすい言葉に置き換えれば何とか伝えることができる人は軽いどもりです。

 どもりにはいろいろなパターンがあります。
 最初の言葉がなかなか出てこない難発性のどもり。
電話でも、面と向かってでも、自分の名前や自社の名前が言えないというのは何ともかっこの悪い、それ以上に仕事の場合は業務に大きな支障が出て自分の立場を悪くします。
*仕事(特に民間企業の事務系・営業系)において「どもってもいい」という考え方は現実的ではありません。そう言うのは実務を知らない人です。

 しゃべる言葉を大きく繰り返す形のどもりは、どもりでない人がイメージする典型的などもりです。
*(例)ぼぼぼぼくは、すすす、ずずきでです

 どもりをもっている人は たとえ端から見て明るく生きているように見えたとしても、心の中には常に大きな爆弾を抱えていることが多いのです。

 昔こんなことがありました。
 私のいた民間のどもり矯正所に大きく繰り返すタイプのどもりを持っている男性が入ってきました。大柄で穏やかな感じの方でした。
 言葉をあまり使わない現場系の仕事をしている方でどもり仲間で合っているときはとても明るく振る舞っていました。

 ある日仲間内のたわいもない話の中で誰かが「どもりは治らないんだよね」みたいなことをふと言ったのですが、それを聞いていた彼の顔が大きく曇ったのを私は見逃しませんでした。
 大柄で明るく見えた彼はそれからしばらくして矯正所に来なくなりました。

 このブログにアクセスしてくれる人の中でも、症状が重かったり生きている環境が厳しいなどの本当に深刻な状況におられる方ほど、私とのやりとりが長続きしません。
 苦しい中で、やっとの思いで最初のアクセスしてきてくれたのだな、と思います。

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