吃音と正面から向き合うことの重要性(再掲載一部改編:初掲載は2008年1月2日)

 あけましておめでとうございます。今年もどもりについて書いていきたいと思います。

 どもりを持っている子供は、早い場合は幼稚園の頃から、遅くても小学校中学年(3年ころ)から自分のどもりを意識し始めます。

 自分のどもりをどこまで意識するかはどもりの重症度(つまり生活にどもまで差しさわりが出るか)によっても大きく違いますが、
★家族からどもることを注意されたり言い直しをさせられたりすること
★授業中に教科書の音読がうまくできなかったり発表がうまくできないことを指摘されること
などから「自分はどもりなんだ!」というマイナスの感情を持ち始めることが多いようです。

 そのようにどもりを意識し始めた子供に対して、家族や先生や友達は様々な反応をします。

「たいしたことはないよ、そのうちに治るよ」と優しくなだめてくれる人もいれば、面と向かって笑ったりバカにしたりする人もいるでしょう。
 学校の現状を考えると、どもることにより陰湿ないじめを受けていて深刻な事態に陥っている子供が多数いることも十分に考えておかなければいけないでしょう。

 どもりはじめて悩みだした時点で(小学校の中学年くらいか)安易な慰めの言葉をかけられたとしても、それはその場限りの慰めでしかなく、
★そのうちにどもりは治る!いまの自分は本来の自分ではない。本当はどもりが治った自分なんだ
★どもっている自分は、恥ずかしい欠点をもった人間なんだ
 などという思いを自分の中に持ってしまう危険なことですらあると思います。

 せっかく小中学校に(不完全であるにせよ)通級制の言葉の教室(今は特別支援教室)があるのだからそれらをもっと整備して、どもりについての十分な知識と臨床経験のある訓練された臨床心理士、言語聴覚士、そしてバックにはさらに経験豊富なスーパーバイザーを配置して十分なサポートを行っていく必要があります。

 どもりをもつ子供の親御さんは、なぜか、自分の子供が苦しんでいる障害である「どもり」に対して理解のない(理解しようとしない)場合があります。

 というよりも、自分の子供が・・・、
「顔を歪めて、どもりながら絞り出すように話すことに対して」
その事実を受け入れられないというか、悪い言葉ですが、嫌悪感さえ感じてしまい、それプラス、世間体の問題なのか、自分の子供がどもることを極力隠す場合さえあるのが現実です。
*そのような親御さんに対してのカウンセリングも必要ですね。(とても難しいですが。)

 本人と家族、場合によっては担任の先生に対して総合的なカウンセリングを行い、小学校も高学年になってきたら、子供が自身で「自分がどもりであること」をはっきりと認識したうえでひとりで必要以上に悩まないように、
 また、さまざまなトラブルに遭遇した時に気軽に何でも相談できるような体制にもっていきたいものです。

 どもりに関する正確な情報と信頼できる専門家が何より必要です。それがどもりを持ちながらも人生という荒波を乗り越えていくための大きな助けとなるでしょう。
*どもりはその重さや症状、吃音者が生きている環境(経済的・精神的)の違いにより、その深刻度は天と地ほども違ってきます。

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