吃音で悩んでいる人が「悪者」になる現実(再掲載一部改編:2013年5月23日)

 このブログには簡単な閲覧状況の解析ツールがついています。
 1日の閲覧数やどんなキーワードでここに来たかがわかるくらいの簡単なものですが、「どもり 親 怒る」という検索ワードで見に来てくれた例がありました。

 吃音者の私はすぐピンときます。
「どもりくらいで〇〇ができないなんて甘い」
「世の中にはもっと厳し環境で生きている人がいる」
 こんな言葉を親から投げつけられたのでしょう。
*さらに「程度が悪い親の場合」は、どもっている我が子をからかってみたり怒る場合もあります。

 どもりは障害です。
 しかも医学的に原因が分かっていないので、根治療法(投薬、手術)はもちろん確実なリハビリテーション法もありません。
 
 言えて当たり前の自分の名前がなかなか出てこなかったりします。
 例えば「エート、エート、エート、エート・・・すすすずきでですっ」という感じです。
*それでも、ある程度の時間で言えれば良い方ではないでしょうか?

 家庭内で、家族から、「どもらない」か「軽く」見られるのは、
★どもりそうなことばを避けているか(比較的軽い場合)
★最低限のことしか話さないからです。
*家族の前では、あえてどもりそうな名前や会社名は言う必要はありません。

 家庭内での日常会話レベルではわからないないような軽いどもりの(に見える)場合でも・・・、
いざ学校や職場に行くと、一転、「ある程度以上の重さのどもりを持つ吃音者」となる場合もいくらでもあります。

 電話や面と向かっての交渉において、自分の名前や会社名を言い出すまでしばらく時間がかかったり用件を伝えるのに必要以上に時間がかかり、それもどもりどもりということになれば、仕事にもはっきりと支障が出るでしょう。
 学校で指名させるたびに、どもりながらかなかなか言葉が出てこない状況ならば、本人のこころが追い込まれることはもちろん、陰湿ないじめに会うこともまれではないでしょう。

 どもっている本人の心はいたたまれません。
*「仕事で失敗をする」「どもりを職場で指摘される、笑われる」「家庭でもどもりのことで怒られる」、こんなことが重なるとうつ状態となり、自殺を考えることにもなります。

 もしもいま、こんな状況に置かれているのなら・・・、
★セルフヘルプグループに参加してどもりのことを遠慮なく話せる友人を作り、
★心やことばの危機管理をしてもらえるホームドクターとしての精神科医や臨床心理士、言語聴覚士をさがし、
★吃音にまつわる、家庭の問題、学校の問題、職場での問題があるならば、その解決を手伝ってくれるソーシャルワーカー、弁護士などを見つけましょう。
*職場でのトラブルなら「労働基準監督署」「法テラス」、心の問題でどこに相談して良いか迷ったら各県の「精神衛生センター」の利用も考えましょう。

 自分をこれ以上追い込まないように(追い込まれないように)してください。
あなたが悪いのではなくて、ことばの障害で苦しんでいるのですから・・・

*参考:吃音児(者)へのネグレクト(無視)と虐待について

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