吃音:自分の感性を信じて生きていく!

 子供の頃からどもり、それも第三者から見てはっきりとわかるような重さや症状のどもりを持っていると、いろいろな人からいろいろなことを言われます。

 なかにはありがたいものもありますが・・・、
 残念ながらその多くが的外れか民間療法の聞きかじりか思いつき(思い込み)からのアドバイスです。
*なぜならば、どもりはその原因が医学的に解明されていず、従って手術による、投薬による、リハビリテーションによる、確実な根治療法はもちろん、リハビリテーション法も確立していません。
*「いま、たまたま住んでいるところに熱心な先生がいらっしゃって良くしてもらい・・・」というのは、その人にとっては幸運ですが、それはどもりに対する対策がなされていることにはなりません。「どこにいても同じようなサービスが受けられる」というのが基本です。

 そのなかでも比較的良心的??と思われるのが、
「どもりは緊張のなせる技、気を楽にして・・・」というアドバイスでしょう。
*これも何度も言われるといやになってきます。
「この人もわかってないな」と。
これに近いことを、先週たまたま見たNHKの朝の情報番組「朝イチ」に出演していた武田鉄矢さんが視聴者からの問いに答える形でおっしゃっていました。
ああ、あの程度の理解なんだな!と思うとともに、こどものころに小・中学校の先生から何回か同じようなことを言われたことをはっきりと思い出しました。(さすが金八先生。先生なんですね!?)

 さて・・・、
 自我が確立していない子供の頃、しかし、どもりは無慈悲にもその未完成の子供のこころをむしばみます。
★朝起きても「おはよう」のことばが出てこない。なかなか出てこない。
★学校にきた。でも、廊下で先生にあっても同じよう。やはり「おはようございます。」が出てこない。

 授業が始まるとどもりの悩みは最高潮に達します。
 いつ指名されるかとドキドキ。指名されても、やはり最初のことばが出てこない。または、どもり特有の繰り返しになってしまう。

 私は、名前を申告しなければならない新学期の健康診断はまさに地獄でしたし、連絡網の電話連絡に至っては電話ができずに自転車で直接伝えに行ったこともあります。

 小さな頃から繰り返しこのような経験をしているどもりを持った子供は、
「どこかに治す方法を知っている大人がいて、いつかは治してくれる。」
「まだその大人には会っていないんだ・・・。」
 などと思っている(思いたい)のかもしれません。

 が、現実にはそのような大人はいません。
 ほとんどが、「この人、どもりのことが全然わかってないな!」と感じてしまうほどの的外れなアドバイスしかできないのです。

 それでも、どもりで悩んでいるこどもをほったらかしにしておいて良い、と言うことではありません。
 できれば適切なアドバイスやカウンセリングを受けてもらい少しでも良い方向に向かうようにすることは当たり前のことですが・・・、間違ったアドバイスをもらいそうか、傷ついてしまうようなことしか言われないと感じたら、どもりで悩んでいる子供の方で、そのアドバイスを鵜呑みにしない、聞いたふりをして・・・、などの自己防衛が必要です。

 いまどもりで悩んでいる自分の感性、感じているこころを信じて、生きていくということでしょうか。

★ひとりぼっちにならず、どもりの悩みを共有できる友達を見つける。
 ひとりぼっちになることがいちばんよくありません。表面的な友達が大勢いてもほとんど役に立ちません。ぜひ、どもりのセルフヘルプグループで行っている同じ歳くらいの集まりに参加して友達を作ってください。

★(難しいことですが)なんでも話せて自分の気持ちをわかってもらえる専門家(言語聴覚士、精神科医、臨床心理士、ことばの教室の先生など)を見つけて定期的に相談できるようにする。
 いままで書いてきたことに反するようですが、時間をかけても良いので、ぜひ、自分のことをわかってもらえる専門家を見つけてください。

★ 学校で陰湿ないじめを受けている、という場合には、各都道府県警察に「少年相談窓口」があります。電話だけの場合、メールもある場合もあります。ネットで調べれば簡単にみつかります。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中