本当に困っている吃音者は疲れ果ててなかなか動き出せない (再掲載一部改編:初掲載は2007年2月24日)

 どもりを持っていて本当に困っている人は途方にくれて、なかなか外の世界に出て行くことができません。

★小学生の頃より授業中に先生に指名されても、言葉がまったく出ず答えられないか、本当の答えは「あ」なのに「あ」が言えないので違う答えをしてしまう。

★教科書を読みなさいと指名されて立ち上がっても言葉がまったく出ず、先生から「もういい」といわれるまで立ちんぼしている。毎回読めないかというと読めるときもある。
*「緊張をする、あがるので、どもってしまうと勘違いされる。

★電話をかけるときも最初の言葉が出ないので、いたずら電話と思われて切られてしまう。

★自己紹介の時に自分の名前を言うことができない。

 ある程度より重いどもりを持つ人は、こんな経験を当たり前のようにしていると思います。

 小学生の頃よりそのような日常が延々と繰り返されているのを想像してみてください。生きるのがいい加減いやになってきます。

 自分がどんなにつらい思いをしているのかを家族にも理解してもらえず、どこに怒りをぶつけて良いのかもわかりません。それでも多くのどもりの人はけなげに生きています。

 本当に困っているどもりの人は、 どうしたらよいかわからず途方にくれて疲れ果てています。 引き込もらざるを得ないまでに追い詰められているケースもいくらでもあるはずです。
 本人がいちばん大変ですが、家族もどうしたらよいかわからず、感情的なやりとりから家庭内が 機能不全に陥っている場合もあるでしょう。

 どもっている本人は、心のなかでは「こんなんじゃいけない」と思っていても、なかなか現状を変えることはできません。
 友達や家族に、ましてや、臨床心理士などの心の専門家や言語障害の専門家(STなど)には自分の窮状を訴えることができません。
*そのきっかけがなかなかつかめません。

 本当にどもりで困っている人は、実は、われわれの身近にいるのですが、息を潜めています。
 彼らが自分の窮状を、自分の素直な気持ちを出せるように、最初の一歩を歩み出せるようなきっかけを、なんとかして作ることがまず求められると思います。

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