吃音:子供の頃から将来の職業を意識した育て方を!(再掲載一部改編:初掲載は2012年6月6日)

 いま就職活動をしている学生さんや失業して再就職を探している方、
 また、かつての私のように、どもりのために学校を出ても就職ができず(怖くてせずに=言葉を使わない職業ならばつけたはず)、同級生より何年か遅れてから社会に出るべく厳しい情勢の中で毎日のように就職活動をしている方・・・、

 こんな境遇の方ならば、
★こどもの頃から自分のどもりと真正面から向き合って治す努力を真剣にすれば良かった。
★学生時代から将来就く仕事を意識して生活すれば良かった。
★資格などを取って自分の(仕事上の)価値を高めておけば良かった。
★学生時代からことばを使うアルバイトなどをして現実の厳しさにふれておけば良かった。
など、いろいろと考えるところがあるでしょう。

(日常会話にも支障が出るような)ある程度以上の重さの吃音者の場合には、そういうことで悩む前にもっと基本的なところ・・・、
「どもることで電話がかけられなかったり、面と向かってしっかりとした挨拶や交渉ができない」
 という、仕事をする上での最低条件のようなところで苦労するのです。

 日本は、失われた20年を経てもなお、あいかわらずの政治の貧困もあり一向に良い方向に進む気配がありません。
 ほんとうの意味での徹底的な構造改革(特に国会・地方議員や国家・地方公務員)をして、新しい産業を興し、子供の教育、大人(社会人)の再教育も根本的に見直して力強い国家に生まれ変わらなければなりませんが、いずれにせよしばらくは極めて厳しい状況が続くでしょう。

 こんな客観情勢の中で、どもりを持った子供に対する育て方も、いままでのようにその場しのぎのような対応をするのではなく、どもりを持っている子供が直面している社会の現実を直視して、どもりを持った子供の将来が少しでも明るくなるような現実的な対処をするべきです。
*どもりを持った子供に、将来、楽をさせようということではなくて、厳しい世の中のなかで、なんとかでもやっていけるように生きる力をつけさせるということです。

★サポートする側はもっと社会の現実を勉強する
 吃音者(児)をサポートする側(専門家、先生、どもりを持った子の親)は、就職(活動)の厳しい現実を知るべきです。ハローワークに行ってみるまでもなく同じような情報がPCでも見られますので少しでも現実にふれてください。家族に働いている方がいれば職場の現実を聞くのも良いですね。
 サポートする側の言語聴覚士や学校の先生、どもりを持つ子の親御さんが、どもりのセルフヘルプグループに参加してどもりで苦労してきた方の話を聞くのも良いことです。

★前述のような方法で現実を把握した上で、吃音児(者)のどもりの重さ・症状・家庭環境などを考えながら・・・、
「できないものはできない、なれないものにはなれない現実」を踏まえつつ、就くべき仕事を意識しながら子供を育てたり、専門家はアドバイスをすべきです。
*子供のも希望は年齢とともに変わってきますし年齢が上がるほどに本人の能力や適性が分かってきます。そのあたりは柔軟に考えながらサポートします。

★十分なコミュニケーションがとれる家庭を作っていく(実際は少ない)
 子供の方から家族に向かってどもりが故の苦労を気軽に話せるような雰囲気の家庭を作れれば、どもりを持つ子供の心の負担も軽くなり、将来(進学・就職)についての話もしやすくなります。

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