どもりの本当のことをもっと発信しよう

 私のブログにコメントを寄せていただく(公開、非公開)方々の体験談や、ネット上の他のどもりに関する書き込み等を見ても、どもりを持った人に関わりを持つ様々な立場の方々の「どもりの症状や吃音者の心情」に間する理解の度合いの低さには、今更ながら驚かされます。

*学校ならば先生、職場ならば同僚や上司などが吃音者に関わる人ですが、家族でさえそうなのです。
*どもりで悩んでいる人やその家族が日常的に相談や言語訓練(リハビリ)に行けるようなきちんとした専門的施設は、(小中学生のことばの教室を除いて)日本には事実上ありません。事実上と書いたのは、たとえ日本に数カ所あったとしても、たまたま近くに住んでいる人以外はサービスを継続的に受けられないからです。
*小中学生のことばの教室も、自治体によって設置されているクラス数(困っている子供が皆サービスを受けられているか?)やその内容の充実度にかなりの差があるようです。

 その(理解の度合いの低さの)背景には・・・、
★吃音者自身が発する「吃音者が直面している困難な問題」に関する情報が圧倒的に少ないので、どもりの深刻さがいつまでたっても社会的に認知されない
★吃音者自身や吃音者をサポートする個人や団体の発する情報に偏りがあること
 などがあると思います。

 さらに、その背景を考えていくと、
★どもりはじめた子供の頃からいろいろな場面で植え付けられた「どもることが恥ずかしい」「人に知られたくない」
 という、吃音者があたりまえのように持ってしまう感情があると思います。

 どもりは現在においても医学的にその原因がわかっていません。
手術や投薬によるどもりの根治療法、確実なリハビリテーション方法もありません。
 ですから、子供のどもりの公的サポートの現場では、どもりながらでも強く生きていけるようにするというような考え方が支配的なようです。

 それは決定的な治療法やリハビリ法がない現在、また10年ちょっと前にやっと国家資格の言語聴覚士という資格ができた日本のお粗末な現状を考えると仕方がない面がありますが、吃音者が直面している以下のような厳しい現実を考えると、(吃音者の目でみて)とてもプラクティカルな対処とは思えません。

 吃音者が直面している厳しい現実とは、たとえば、
★学校での(自殺に至ることもある)陰湿ないじめが相変わらず多いが、それに学校側が積極的に対処しているとは思えないこと
★どもりでない人でさえ厳しい就職状況(正社員への就職)下で、学校を卒業後の吃音者の就職の困難さ、転職時のたいへんさ
★就職できたとしても、職場(特に事務系営業系の民間企業)で吃音者が直面する厳しい現実(高度なことばによるコミュニケーションがあたりまえに求められる)
 を考えたときにあまりにも無力なのです。
*特に子供の場合には、いまの学校の状況を考えると、どもりを持った子供が「今どきのいじめ」から守られているとはとても思えません。

 吃音者がほんとうのことをもっと発信していこう!
★いま、どもりを原因として学校で陰湿ないじめにあっている
★就職を控えてもなかなか動けなかったり、動いても良い結果が出ない
★家族にさえ自分のどもりの苦しみがわかってもらえずにこころが追い込まれている
★職場で辛い目に遭っている
 というような、「どもりでほんとうに困っている人ほど」ひとりで静かに悩んでいて疲れ切ってしまい情報発信どころでないことが多いのですが、
ちょっとがんばって、ネットという自分の部屋からでも世界中に発信できる道具を使って、いまの気持ちや困っていることを発信していこう。

 ひとりで悩んでいても良いことはありません。
 信頼できる人がいたらその人に相談したり、こころが追い込まれる前に精神科医にかかってみたり、またどもりのセルフヘルプグループに参加してどもりについてわだかまりなく話せる友人を見つけるなど、少しずつ動いてみましょう。

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