どもりを持っている子供が感じていること(再掲載一部改編:2012年9月22日)

 ある程度以上の重さのどもりを持っているこどもは、どもりについてどんなふうに感じていて、どんなふうに困っているのだろうか?

*第三者からみて気がつきにくいような軽いどもりでも、深刻に悩み毎日の生活に大きな支障が出ている場合があります。(むしろ多いです)
これに気がつかない学校の先生や相談を受ける専門家が吃音者にとる態度によっては、かえってどもりが重くなったり、メンタル面で追い込んでしまうことがよくあります。

 例えば、ちいさなこどもの場合は・・・、

★家庭内の何気ない会話にもついて行けないくらいのどもりを持っていると、家庭内でもいる場所がないと感じてしまうことがある。(安心してどもりながら話せる家庭内の雰囲気がほしいです。)

★家にお客さんがあり名前や年齢などを聞かれたときに、全く答えられないか、ことばが出てくるまでに時間がかかったり、また、どもり特有の繰り返しか途切れ途切れのしゃべり方しかできないような経験を繰り返していると、自己肯定感が醸成されません。

★どもる度に母親や父親から「言い直し」をさせられたり「ゆっくりしゃべりなさい」と注意されるので、余計あせったり落ち込んでしまう。家でもくつろげない。

 小中学生は

★学校で先生や友達に名前を聞かれても、全く出てこないかなかなか出てこない。
★授業中に指名されても(答えがわかっていても)どもって答えれないか(答えられそうにないので)黙っている。

 先生には「ゆっくり落ち着いてしゃべりなさい」と注意されるが、それでかえって焦ってしまったり落ち込んでしまう。
次もまたどもると思うと学校に行きたくなくなるし、授業中もどもることばかり考えてしまいますます勉強に集中できなくなります。

★家に帰る頃には学校での精神的な疲れからヘトヘトになっている。

★休み時間や放課後の友達との何気ない会話でもどもってしまい、笑われたりいじめられる(ことが考えられる)ので、できるだけ話さないようにするか、友達とつきあわないようにする(つきあいたくてもなかなか仲間に入っていけない)

 このような状態がその後も中学、高校と続いていくと、その後の人生に破壊的な悪影響を及ぼします。

 「若いうちの苦労が人を作る」という側面も完全には否定しませんが、要は程度問題です。

 どもりはこどもの頃から24時間365日続く障害なので、日常生活や学校生活におけるコミュニケーションに支障が出るような重さや症状の場合、
 または、傍からは軽く見えても本人が深く悩んでいる場合にも、
 こどもの心には負担が大きすぎて、うつ病などのこころの病気になったり引きこもりになることも十分に考えられます。

 小さなこどもの時期から思春期後半くらいまでの家庭や学校における精神的な意味での環境が劣悪なときは、さらに問題が複雑化深刻化します。

 しかし、重いどもりを持っている人ほど社会参加をしなくなる傾向があり、自分達の窮状を訴えるようなこともしない(恥ずかしくてできない)ので、いつまでたっても、「どもり」がたいへんな障害であることが社会的に認知されません。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中