吃音による様々な不都合を人に伝えることの難しさについて(その1)

 今回は、自分がどもりで苦労をしたり悩んでいることを「親・兄弟・配偶者などの家族」、「学校の先生、友人、恋人」、「職場の同僚や上司」に伝えることの必要性、難しさ、また、注意点について考えます。
*どもりで悩んでいる自分が小学生なのか、学生か、社会人かなど年齢や立場によって、また、どもりの重さや症状の違いによってももちろん、伝え方やその問題点が大きく変わってきます。

★なぜ伝えるのか
 子供の場合でしたら、どもりの苦しさやどもりで困っていることを他者にわかってもらい、少しでも自分の心が救われるのと同時に、陰湿ないじめに遭わないように予防の意味からも家族や先生に自分がどもりで悩んでいることを伝えておく必要があります。
 第三者から見て「ごくたまに言葉がつっかえているように見える」症状でも、吃音者本人からすればそれは自殺を日常的に考えるような事態であることも「あたりまえのようにあるのが」どもりの世界です。
 これがわからないような「どもりに携わろうとするいろいろな分野の専門家」は大きな間違いをすることとなり、どもりを持った人をかえって精神的に追い詰めてしまうことになりかねません。

 大人の場合は職場において、どもりを持っている自分が言葉の面で「できないこと」と「できること」を上司や同僚に伝えておくことにより、自分が必要以上につらい立場に追い込まれ苦しんだり、グループとしての仕事の遂行に悪影響を与えないようにすることができます。

*比較的軽いどもりの場合は特に注意が必要です。同僚や上司が吃音者がどこまでしゃべれるか(もちろんビジネストークです)把握できていないことがほとんどですので、「あいつは消極的だ、サボっている」とか「あんな電話もできないのか!」という誤解を生む結果となり、結果的にその職場に居づらくなってきます。

*いわゆる「有力者のコネ」で、会議や電話、顧客訪問でビジネストークがあたりまえに求められる職場(特に民間企業)に就職してしまった場合は精神的に追い込まれます。純粋な仕事の処理能力以前の「ことばをしゃべる」というごく基本的なところで問題があることを意識して就職活動に望まないと大変なことになります。

続きます。

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