「治らない吃音者」と「治せない専門家」の構図から脱皮するには

(ある程度より重い)どもりを持って悩んでいる人か、または、客観的な症状は重くなくてもメンタルな面で重症などもりになっている人が子供の頃より経験してきた様々な苦労や生きるうえでの不都合の前には、生半可な○○療法や、ましてや民間療法のたぐいなどを受け付けないことは、なによりもどもりを持った本人が人生のなかで身に染みて感じていることと思います。

 そろそろ学校も始まりますし、今日から会社も本格的に動き始めますが・・・、

★学校で経験するであろう「どもりを原因とする耐えがたい恥ずかしい出来事」や、「クラスメイト(場合によっては教師)から、からかわれたりいじめられたりするであろうこと」を先回りして思い浮かべて思いっきり暗くなっている子供。

★正月明けで顧客を集中的にまわらなければならないが、アポをとるための電話が社内からではどうしてもかけられずに、公園などで携帯を使ってかけている(それでもどもってしまう)ような社会人。

 まだこれくらいなら良いほうで・・・、

 すでに学校に通えなくなっている、または、時々休まないとギリギリになっている子供や、会社に足が向かなくなっていてうつ病になっている人などがあたりまえのようにいて、
 でも、きちんとしたサポートが受けられていないというのが2014年お正月時点の吃音者の本当のところでしょう。

 今回のテーマは、
「治らない吃音者」と「治せない専門家」の構図から脱皮するには、というちょっと刺激的なものとしましたが、年頭に当たり前向きな提言をさせていただこうと思います。

★どもりの問題が良い方向に向かうためのリーダーシップとマネージメントを!

 いまでも、
*どこどこでは、○○先生が何々療法をして効果を上げている。
*どこどこの病院では、吃音者の相談に積極的にのってくれる。
 日本のなかでも、ごく一部の個人か施設(病院)で、それぞれの立場でできることを一生懸命に(少ない予算その他厳しい環境下で)やってくれているのだと思います。

 もしも「現時点においての効果的なリハビリ方法や治療法、援助するためのサポート方法がある」というのならば、それが妥当かどうかチェックしたのちに、全国の小中学校のことばの教室や、STがいてどもりを扱ってくれている病院などの施設の「標準的などもり治療やリハビリテーション方法」にすべく動くこと。
 そして、どもりで悩んでいる人が、距離的にも経済的にも最小の負担で、5年~10年、20年と長期にわたって安心して相談できたり治療を受けられる体勢を徐々に整えていくこと。
*常に問題点を掘り起こし修正していくという「アップデート」をしていくことはいうまでもありません。

★吃音者と研究者治療に携わる人の本質的な交流

 どもりで悩んでいる人がどれほど悩んでいるか?
 悩んでいてなかなか学校に通えない、就職できない、死んでしまいたいところまで追い詰められている・・・、
このあたりを、吃音者側もしつこいほどに訴えて、専門家側も(うまく効果的に治せない)現状を認めて謙虚に耳を傾けることが必要と思います。

 このブログにも書きましたが、私の家族が昨年夏より難病にかかりいろいろな先生方にお世話になってきました。(おかげさまでそろそろ退院です。)

 そのときのエピソードで閉めます。
 病気が発症した直後にかかりつけ医から紹介された地域の中核的な病院でのことですが、それこそ一流国立大学を出て内科部長をされている先生がこうおっしゃりました。
*先生はみずから電話かけて転院先を探してくれて朝イチでの診療の予約を取ってくれたうえで。

「せっかく当病院にかかってくれたのに私の力が足りずこの病院ではこの病気は治せません。大変申し分けない。良い病院を探したのでそちらにかかってください」

 私はその場で大泣きしてしまいました。

 今年もよろしくお願いいたします。

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「治らない吃音者」と「治せない専門家」の構図から脱皮するには」への2件のフィードバック

  1. お勧め2冊
    「論理療法と吃音」石隈利紀、伊藤伸二(芳賀書店)2001年 
    「従病という生き方」神山五郎 (草思社)2012年

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