「どもりの重さと就職の問題」これは、(ある程度より重い)どもりを持っている人にとっては最大のテーマです。
*「就職時になってはじめて悩んだ」ということではなく小学生の頃からという方が多数派ですが、なかには就職時や仕事に就いてからどもりが顕在化し困難に遭遇する方もいらっしゃいます。
*どもっていた方が手術や投薬で嘘のように治るという遠い未来?になるまでは変わらないでしょう。
*ここでいう「ある程度より重い」とは、日常生活や学校生活・職場において、ことばによるコミュニケーションに明らかな支障がでることです。傍から見てわからないくらいのどもりでも、本人がそれで悩み生活に支障が出ている場合も、ある程度より重いどもりです。
仕事と言っても、
民間企業(営業、事務、技術者、生産現場)、国家・地方公務員(キャリア、ノンキャリア、文科系、技術系)、農林水産業(小規模、大規模「会社組織・NPO])、医療・福祉系の各種仕事・・・、そして自営業、など、挙げていけばきりがありません。
現実的に考えるときに、多くは民間の会社組織に就職します。
そして、就職活動中や仕事に就いてから、ある程度以上の重さの吃音者は多くは、大きな困難に遭遇します。
しかし、その苦しみを誰にも理解されることもなく、孤独の戦いを続けているのです。
少なからぬ人が耐えきれないようなどもりの辛さから仕事が続かなくなったり、無理して続けたことによってうつ病などの心の病となり、さらに厳しい状況に追い詰められることも希ではありません。
*ここ数年、生きるか死ぬかという、かなり切羽詰まった状況で当ブログまで非公開の形で直接アクセスしてくる例が増えてきています。子供の頃からの、ことばの教室から始まる公的なサポートやセルフヘルプグループの活動がうまく機能していないことを実感しています。
続きます。
管理人です。書き込みありがとうございました。
文面には個人を特定できるような内容はありませんでしたのでそのまま公開しました。
(直接のやりとりをご希望の場合は、違うメールアドレスを記入してもう一度投稿してください。投稿は管理人の私が承認後に表示されますし、メルアドは第三者には公開されません)
********************************
はじめまして。吃音について調べていてこちらを拝見しました。
六歳の男の子の母です。幼稚園年長です。
吃りは五歳になる少し前から出始め、息子自身が五歳7ヶ月頃に『どうしてつまっちゃうの?』と自分自身で吃りを自覚し始めました。保健所に相談をして言語聴覚士のいるところを紹介され月に一度訓練?に通っていましたが、半年間通い現在は行っていません。
本人は性格も活発で明るく、おしゃべりも吃るからといっって口数が少ないわけではありません。しかし来年から小学生になり、先生やお友達に吃音をどのように理解してもらえばよいか、母親の私が学校へどのように話せばよいか、息子が悩み始めたらどうするべきか…教えて頂きたいです。
********************************
私の場合は3歳くらいからどもりだしたようですが、個人差があるようですね。
どもりについては、日本の言語聴覚士の養成コースの内容と吃音者に対する公的なサポート体制から、現状では的確に対処できる人や機関はきわめて少ないと思っています。
*あえてひとつあげれば、埼玉県の所沢にある国立リハビリテーションセンターの病院でしょうか? ここも近くに住んでいたとしても通うには不便です。
小学校の問題は難しいですね。
私が考えるに、学校のスクールカウンセラーと、学区の通級教室である、ことばの教室、の先生、そして、担任の先生とよく話し合って、対処法を考えるのが良いと思います。
同級生からの(冷やかしやからかい)が、完全になくなることはないことを前提に、陰湿ないじめに移行しないように見ていけば良いのではないでしょうか。
******************************
本人が自覚しているので、話すのがちょっと苦しそうな時は私が助けを出します。
『ママ今こう言いたいのかなーと思って言っちゃったけど、ママが言っちゃうの嫌だった?ちゃんと最後まで自分が言うの聞いててほしいかな?』と質問したところ、話せない時はママが言って欲しいということでした。
でもこういう応対が息子にとって良いことかわかりません。色々調べても全部違うことが書かれていて正直わからないのです。
治してあげたい。でも治らないものなのでしょうか?聞きたいことがありすぎて、まとまらない文章で失礼しました。
******************************
これも微妙な問題ですね。
一般論では言いにくそうな言葉を先回りして手伝うのは良くないし、特に、ゆっくりしゃべりなさい、とか、言い直しをさせることは良くないこととされています。
しかし、本人が手助けすることを望んでいるのならば一概にいけないとか言えないように思います。
言いにくそうな言葉のときに、お母さんと一緒に言葉をひとつひとつ音をすこし引き気味にしてゆっくりと発声することは良いことだと私は思います。(吃音者として、また多くの仲間と話してきての実感です)
しかし、学校に入ってからは学校の教室ではできないことですので、学校内での対応を、担任やことばの教室の先生とよく話し合う必要がありますね。
そこで是非読んでほしい本があります。ブログ上でも紹介していますが、
吃音の克服―文明社会のなかの言語障害
(出版社)新書館
(著)フレデリック・P・マレー
(翻訳) 田口 恒夫、 岡部 克己
という本です。Amazonで買えるはずなので是非読んでください。
言友会(げんゆうかい)という吃音者のセルフヘルプグループや、
言友会の創始者のひとりである伊藤氏が主催する吃音臨床研究会、という組織では、吃音の相談会や吃音の子供のためのキャンプなどをしています。利用すると良いと思います。
現在、言友会のホームページはアクセスできなくなっていました。
日本吃音臨床研究会
http://kituonkenkyu.org/
取り急ぎ書きました。
なにかりましたら、遠慮なく連絡してください。
はじめまして。吃音について調べていてこちらを拝見しました。
六歳の男の子の母です。幼稚園年長です。
吃りは五歳になる少し前から出始め、息子自身が五歳7ヶ月頃に『どうしてつまっちゃうの?』と自分自身で吃りを自覚し始めました。保健所に相談をして言語聴覚士のいるところを紹介され月に一度訓練?に通っていましたが、半年間通い現在は行っていません。
本人は性格も活発で明るく、おしゃべりも吃るからといっって口数が少ないわけではありません。しかし来年から小学生になり、先生やお友達に吃音をどのように理解してもらえばよいか、母親の私が学校へどのように話せばよいか、息子が悩み始めたらどうするべきか…教えて頂きたいです。
本人が自覚しているので、話すのがちょっと苦しそうな時は私が助けを出します。
『ママ今こう言いたいのかなーと思って言っちゃったけど、ママが言っちゃうの嫌だった?ちゃんと最後まで自分が言うの聞いててほしいかな?』と質問したところ、話せない時はママが言って欲しいということでした。
でもこういう応対が息子にとって良いことかわかりません。色々調べても全部違うことが書かれていて正直わからないのです。
治してあげたい。でも治らないものなのでしょうか?聞きたいことがありすぎて、まとまらない文章で失礼しました。