吃音を持つこどもの将来(職業)を見据えた現実的な育て方を!(再掲載一部改編:2012年4月24日)

 今回の書き込みは、新卒や転職において正社員になるための条件が以前よりもさらに厳しくなっている現状を踏まえて書きました。 
世の中の高度なIT化とは裏腹に、就職時にはますます「他者とのことばによる高度なコミュニケーション能力」が必須のものとなっています。
 まさに、世の中はますます「どもったままでよい」という考え方とは対極に進んでいます。

 なぜならば、各国間、各企業間で、限られた市場を取り合って自国や自社が生き残っていく必要があるからです。
 かつてのように、「お得意様をまわっていれば良い」などと言う営業姿勢でしたら、中小企業はもちろん大企業でもつぶれてしまいます。
同業他社の製品を買っていたところに無理を承知で食い込んでいく必要があたりまえのようにあるのです。

*もはや、仕事=(イコール)都市でのサラリーマンという時代ではなくなりました。サラリーマンが安定職ではなくなったからです。
ここ40年くらいの間、日本人の常識(特に都市部に住む人の)であった、「学校を出たら(できれば大)会社に入り勤め人・・・」という考え方に固執すると、ある程度以上の重さのどもりで悩んでいる人をさらに追い詰めるだけになってしまいます。
「会社に 就職する」と考えず「仕事をする」「就業」すると考えて、就業地を日本全国くらいまで広げて、言葉の障害を持っていてもおおらかに生きていけるような仕事や生きていく場所を努力してみつけた方が幸せへの近道のような気がします。 (そういう環境で自分の生きていく場所をみつけることができると、どもりの症状の方も安定したり結果的に軽くなることは良くあります)

 いまどき、「こどもには無限の可能性がある」などと言う人も少ないでしょうが、それでも、誰もがこどもには得意分野を生かして充実した人生を送ってほしいと思うはずです。
 どもりを持ったこども、それも、ごく軽いどもりではなくて、何気ない日常会話でも意思の疎通に支障を来すようなこどもの場合。(家族のどもりへの理解がないような、または、家庭内の人間関係が悪い場合は、友達と話すよりも家の中の方がどもる場合もあります)、またはそこまで重くなくて、日常会話で「ちょっとどもっているな」と感じられるくらいでも、電話するときやものを買うときに名前を言う場合に普段のしゃべりがうそのように「おおどもり」になってしまう場合もあります。
*これだけでも(大人の場合は)、オフィスでの仕事(特に民間企業の事務職・営業職)には決定的に不利です。小学校の中学年以上のこどもがそのようなどもりを持っていれば、サポートする側は、その子のどもりは大人になっても完全には治らないことを前提としてサポートすべきです。(日本人の苦手な危機管理です)

 こども毎の性格の違い、両親のどもりへの理解度、さらに、就職の実態(将来はさらに厳しくなることが予想されます)も考えながら、「大人になったらどのような仕事に就けば、このこどもはどもることによる不利益を最小化できるか」というふうに考えながら、進学指導・進路指導をしていくべきです。
 そういう現実的な視点に立って、本人の成長を見守っていけば良いのではないでしょうか。

 成長にしたがってどもりの症状や重さは変化します。
 成長にしたがって軽くなっていくこともあるでしょうし、重く「特に心理的な意味で重く」なって人生に深刻な影響を与える場合もいくらでもあります。

 また、どもりには大きな波がある場合があります。
 例えば、小学生の時はかなりどもりが目立ったが、中学生になるとかなり軽くなり、このままでは治るかなと思っていても、高校生になると一転、悪化して、学業に大きな差し障りが出るという大きな波もあたりまえのように起こります。

 小学校~高校~専門学校・大学と、本人の就きたい職種も変化するでしょう。
本人の性格、能力(学力、人間力)、家庭の環境(精神的なもの、経済的なもの)も考えながら、柔軟に対応していく必要もあります。

 もちろん、一番大切なのは、本人の「頑張ろう」とか「逆境を生き抜こう」とする意思の力です。
しかし、それを最初に言ってしまうと精神論になってしまいます。「やればできる」的なことになってしまっては意味がありません。本人はすでに精一杯の努力をしています。

 子育てには過干渉はいけないのはあたりまえですが、いままで書いてきたようなことを準備しつつ、あくまでもこどもの自主性を第一にして、もしもこどもが、どもりのことで大きく悩んでいたりトラブルに巻き込まれそうなときには、的確なアドバイスができるように準備しておくというのが良いと思います。
 そのためには、こどもが親に本音を言えるような関係を作っておく必要があります。
*近くにあり気軽にかかれるホームドクターとしての精神科医や臨床心理士、言語聴覚士も探しておく必要があります。

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