吃音:自分を守る(吃音者の危機管理)

 ある程度以上の重さのどもりを持っていて日常生活や学校生活・仕事に支障が出ている場合か、
または、客観的には軽く見えても本人は深く悩み、やはり生活や学校生活・仕事に支障が出ている場合、

 どちらの場合でも自分で自分を上手に守りながら生きていかないと、結果的に自分のこころを追い詰めてしまうことになります。
気がついたときには、すでに、うつ病などのこころの病気や身体の病気にかかっているかもしれません。
*最近の報道で、「職場での過労やストレスから、うつ病などのこころの病気になり労災と認められた人が前年の1.5倍になった」と報じられています。ただでさえ大変な状態なのに、どもりの持ちながら働くことは大変です。

 今回はいまの厳しい社会のなかで、どもりを持った人が、「まずは自分を守ることを第一に生きていくこと」について書きます。
 我々日本人の苦手な危機管理の問題です。

★学校で
 小学校や中学校・高校で注意するのは、昔とは比較にならないような陰湿で暴力的ないじめの問題です。
先生がどもりに理解を示してくれるかどうか? どもることにより陰湿ないじめを受ける可能性があることを頭のなかに置いて指導してくれるかどうか(そこまで頭が回る先生かどうか)ということも注意すべき問題です。

 どもりを持つ子の親は、「自分の子供は学校でいじめを受けているが親には相談しないかもしれない」ということを常に頭のなかに置きながら、質実剛健な家庭を作れば良いと思います。
*実際にいじめに遭ったときに慌てないように、担任の先生の問題解決能力やいじめに対する姿勢、学校が協力的でない場合の相談先(警察、弁護士)などもなんとなく意識しておく必要があります。

 以前も書いたことがありますが、普通の学校で過ごすにはあまりにも辛いようならば、フリースクールや通信制の学校に切り替えるというのも21世紀を生きる我々の知恵です。
もはや必要以上の我慢は美徳ではないことは周知の事実です。(いじめで死んでしまっては取り返しがつきません)

★職場で
 自分の置かれている立場を把握する
 特に、自力では就職できないよいうな職場(特に、ことばを仕事の道具として当たり前のように使う職場)に知り合いや有力者のコネで無理に就職した場合は要注意です。

 自分のどもりが仕事の流れに支障を来しているかどうかというところがキーポイントです。
 どもることが自分のこころの中の悩みにとどまっていれば、自分はどんなに苦しんでも組織の中の自分の地位は大丈夫ですが、どもることにより他の人の仕事や全体の仕事の流れに支障を来すようでは、その職場には長くいられません。

 いちばん良いのは、実力(自力)で入れる会社、職場(職種)で働くことです。無理がありません。
 そこで自信をつけるかどもりが改善されたときに、自力でいままで入れなかったところにステップアップすれば良いと思います。
*私の知り合いで、一流大学を出て一般の企業に入ったが電話で会社名が言えないことからそこにいられなくなり転職し、工場の現場勤務で出直した方がいました。

参考:吃音を持つ子供の心が家族の無理解などにより傷つくことの危険性 (2013年5月24日)

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吃音:自分を守る(吃音者の危機管理)」への2件のフィードバック

  1. 管理人です。
    kayさん書き込みありがとうございました。
    こちら東京圏ではここ数日朝晩は肌寒いような日が続いています。
    今年の夏はまれに見る猛暑になる!という気象庁の予報ですが??

    いじめの問題は日本特有の問題ではないようですね。
    私がこどもの頃(昭和40年代、50年代)にもいじめはありましたが、いまのいじめは、その態様もバックグラウンドも当時のものとは大きく異なるものですね。

    かつての日本には、こどもの頃から、人間関係の基本をトレーニングするシステムができていました。
    当時は学校から帰ると、(都市近郊の私の住んでいるところでも)、カバンを放りだして近所の空き地で野球をしたり同級生以外のいろいろな子どもとも遊び、ときにはケンカをして人間関係を学びました。
    家には祖父母がいましたし、近所には駄菓子屋がありそこでも子どもの世界のいろいろな軋轢もありました。

    こんなことを今の時代に再現することは不可能ですので、それに変わるこどもの頃からの人間関係を学ぶ場所や学校(同級生)の人間関係を超えた交わりを作れるようなこどものコミュニティが必要だと思います。
    それらを学校や学校の先生に望むのは無理ですし先生を追い詰めるだけですね。
    まだ未熟な子どもが、決まったメンバーだけの小さな世界(学校のクラス)だけで濃密な時間を過ごすことは危険だと思います。

  2. 同感です。自分を守ることがどれほど大事か、具体的な例を通して考えてみると、実感できますね。
    子どもが学校でのいじめを親に相談しない、というのは本当によくあることで、むしろ相談するほうが稀です。学校でのいじめに関しては、アメリカでも残念ながら似たような状況です。
    だからこそ、おっしゃるようにフリースクールや通信教育に切り替えるのは賢明ですね。
    職場でのお話も、まさにおっしゃるとおりと思いました。でも、実際はこんなふうに合理的かつ客観的に考えられる人は、そう多くはないのでしょう。自分ではそのようにしたいと思っても、周り(家族、友人知人、職場の同僚)が自分の決断を妨げるような言動をとったりすると、それだけで勇気がなくなってしまう、ということもあるでしょう。難しいですね。

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