吃音:どもりのために、人(他人)との関わりから遠ざからないようにすること(再掲載一部改編:初掲載は2012年5月8日)

梅雨の晴れ間の明治神宮宝物館と新宿高層ビル群

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 日常会話において意思の疎通に支障が出るくらいの重さのどもりを持っていると、(表に出ている症状は重くなくても、自分の心の中で深く悩んでいる場合も)、
 また、そういう状態で、学校や職場においてどもることによる恥ずかしい思いや、どもりにより「何かができない・うまくできない」という負の経験を積み重ねるにつれて・・・、
どうしても「人と話したくない」「人とあまり関わりたくない」と思うことが多くなってきます。
*放っておくとうつ病などの心の病気になってしまいます。早めに精神科医にかかりましょう。

 人と話すということは自宅で朝起きて「おはよう」というところから始まるのですから、ことばがどもる(次に発することばもどもりそうだと心配する)ということは、どもりの苦しみ悩みに24時間支配されているということになります。
*24時間としたのは、悩みが深くなると夢のなかにもどもりで悩んでいる自分が出てくるということです。

 結果として、学校の勉強にも職場での仕事にも積極的に関わることができなくなります。
学校の成績が下がったり、仕事に支障を来し同僚に迷惑をかけることとなり職場に居づらくなってきます。
*不登校や出社拒否、それらの結果としての引きこもり、そして、うつ病と進行してしまうこともまれではありません。(私も経験しました。)

心のなかでは、
「人と関わりたい、自分の能力や学んだことを生かして学校でも活発に発表したい」
「職場でも、電話を駆使してバリバリと働きたい」
 と思っているのですが、

現実の自分は・・・、
★電話をかけるにも買い物をするにも、必要な言葉や自分の名前が出てこないかどもり特有の同じ音のくり返しをしてしまい、屈辱的な思いをしたり自分の意思が伝わずに生活に支障が出ます。
★「仕事上のトークに支障が出て仕事がうまくいかない」「学校の成績が落ちて怒られた」
 こんなことが続くと、本当は努力家で明るい性格の人も引っ込み思案で暗い人となってしまいます。

 以前、建設会社のショールームで、色の濃いサングラスと体におもりを装着して、家の中の段差が高齢者にとっていかに危ないかという体験をしたことがありますが・・・、 どもらない人がどもり体験をしたいならば、
★家庭内でも外での買い物のときも、もちろん学校や職場でも、人と話すときには必ず最初の言葉を出す前に「えーと、えーと、と繰り返しながら5~10秒くらい待ってからやっと最初の言葉をしゃべり出す
★自分の名前や会社名を言うときには、対人でも電話でも、わざと最初の語を繰り返して、「さ、さ、さ、さいとうで、で、です」と言う、
 などの体験を半日くらい継続してやってみてください。吃音者の悩みが分かってくると思います。「どもっていても良い」などとは簡単には言えなくなるはずです。

 そういうことを踏まえたうえであえて申しあるのですが、「それでも、人との関わり(それもできるだけ言語を介した関わり)を絶やさないでほしい」と思います。

 現在仕事をしてない方や、なかなか就職活動をする気持ちになれない方は、ボランティアからでも良いでしょう。「ボラバイト」というのもあります。
農作業などのボランティア、体に障害を持っている方のためのボランティアなどを通じて、「自分のしたことが人のためになる体験」をし、「徐々に自己肯定感を高めていって」、次第に言葉を多く使うボランティアや仕事の方に移っていけば良いと思います。
*「ことばを使う仕事に就かなくてはいけない」ということではありません。「ほんとうはことばを使う仕事に就きたいのになかなか実行に移せない」、とか、一度失敗して自信を失っている、などという方にために書きました。

 言葉は使わないとさらに調子が悪くなりますし、人と関わらないと対人恐怖的な傾向も出てきてしまいますので、少しずつ自分のおしりをたたいて(できる範囲でちょっとずつ無理をして)進んで行ってください。
*人生のリスク管理のために、是非、なんでも相談できる精神科医や臨床心理士を見つけておいて、定期的に相談しながら行うとよいでしょう。

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