吃音とうつ病:うつ病 世界で3億5000万人(再掲載一部改編:2012年10月10日)

 うつ病について2012年10月の書き込みを再掲載します。
*うつ病の問題は、吃音の問題と密接に関係があると考えています。

 日本では90年代の後半くらいから「国民病」とまで言われている「うつ病」が世界的に深刻化しているとは知りませんでした。
このなかにはどもりを原因としてうつ病になっている人も含まれているはずです。
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うつ病、世界で3億5000万人=自殺者の過半数―WHO
時事通信 2012年10月10日(水)
【ジュネーブ時事】世界保健機関(WHO)は9日、うつ病など精神疾患で苦しむ人が世界で3億5000万人を超えるとの推計を発表した。年間約100万人の自殺者のうち、過半数がうつ病の兆候を示していたとみられ、うつ病に苦しむ人に気付き、治療の支援を行う必要があると訴えている。
うつ病になれば激しい気分の落ち込みが長期間続き、仕事など日常生活に支障が出る。大人のおよそ5%がうつ病にかかるとされるなど、WHOは地域などに関係なく「世界的な現象」としている。
女性のおよそ5人に1人が産後うつを患うほか、アルコールや薬物中毒、経済状況、失業といった外部環境もうつ病を招く要因。治療薬、専門家によるカウンセリングといったケアが効果的だが、病気を自覚しないなど「必要な治療を受けている患者は半数にも満たない」という。
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そこで過去の書き込みから2つほど再掲載します。
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★吃音:鬱はなかなか治らないのか(2009年1月20日)

 今回はどもりの話ではありませんうつの話です。
*といっても、どもりとうつとは密接に関係している事柄なので、このブログにはよくでてきます。

 私自身サラリーマン(メーカーの開発営業職)をしていて、90年代末の大不況による業績の急速な悪化と、どもりによる仕事のしづらさでとことん追い込まれてうつ病になった経験がありますし、
そもそも(思い返してみると)中学2年くらいから高校生の頃にかけては、どもりを原因とする長期間のうつ病らしきものを経験していたこともあり、現在国民病とまで言われているうつ病にはたいへんな関心を持っています。

 今回の書き込みは、先日(2009年)たまたま見ていた医師が大勢集まっていろいろと話し合うというTV番組で、
うつ病について、「この病気は、病気のなかでも対処法がかなり確立している部類に入る」という説明をしているお医者さんの話を聞いて、「?」と思ったのがきっかけです。
*ちなみにそのお医者さんとは精神科医の水島広子さんです。民主党の元衆議院議員でもあり、うつに関する著書もだしておられる方だったので発言は意外でした。

 以前に紹介しましたかもしれませんが、五木寛之氏と精神科医の香山リカ氏の対談本「鬱の力(幻冬舎新書)」のなかで、香山氏が語られた以下のようなこと・・・、
「1980年にアメリカ精神医学会発表した(DSM-Ⅲ)というアメリカ式の診断基準があって、そこではうつの背景を一切問わないこととなった。失業してうつになった人も脳に問題があってうつになった人も、貧困などの社会的な要因でうつになった人も、症状が2週間続けばうつ病と言うことにする・・・」(読みやすい本ですから、皆さんも是非読んでください。)

 このことを覚えていたことと、また、自分の知り合いのうつ病の方(複数います)は、治るどころか、結局、皆、会社を辞めてしまい未だに治っていない(社会復帰できていない)ことなどから、現実には、治療法が確立しているどころか、なかなか治らない病気なのではないか? という疑問があるのです。

 学問的にはある程度治療法が確立しているとしても、実際の臨床の場面では、医師による十分に時間をかけた丁寧なカウンセリングを含む治療が行なわれていて、患者ごとにカスタマイズされた適切な処置が行なわれているかどうか? という疑問を持ってしまいます。

 今、世の中で言われている「うつ」は、会社をリストラされ(そうになった)たり、社員数が少なくなった職場で酷使されたり、ハラスメントを受けたり、生活のために自分に明らかに合わない職種についていたり、などの、経済的・人間関係的なものに起因するうつが圧倒的に多いのではないでしょうか?

 うつのときは、会社を辞めたり、などの大きな判断をしてはいけないとよく言われます。
 しかし、ある程度落ち着いてきたら自分の生き方を総点検して、場合によっては大きな判断をして、人生の方向性を180度かえるようなことも必要になってくるでしょう。

 日本の社会でも、戦後の高度成長を支えていた終身雇用の体制が事実上崩壊してから20年以上経過しました。いまや、自分の幸せは自分で守らなければなりません。
*中小零細企業にはもともと安定も終身雇用も約束されていませんでした。
*日本ではリストラや終身雇用の崩壊の部分だけは欧米化されました。就職時の男女差別、年齢による差別、そして、学校卒業後に一斉に雇用する硬直したシステムなどはそのままという遅れた社会です。

 私自身の経験から言えば、90年代末にうつで倒れて通ったその地域では有名な病院の精神科は、長くても10分程度の診療で、実質的には毎回薬をもらいに行くだけの通院でした。

 最後に付け加えたいのはやはりどもりのこと。
 どもりは、治療法も治療機関もサポート体制も、すべての面でうつ病に後れをとっています。貧弱と思ううつ病のそれよりも遅れているのですから最悪ですね。

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★2月7日のNHKクローズアップ現代を見て(2011年2月8日)

 昨晩のNHKの番組「クローズアップ現代」はうつ病の問題でした。忙しくて一部しか見られなかったのですが、だいたいはわかりました。
*NHKは有料でオンデマンドなんてサービスをしていますが、受信料を払っているのだから無料で公開しなさいッ!

 いまや「国民病」であるうつ病を経験した私としては、「うつの苦しみ」は他人事ではありません。そして、どもりとも実に密接に関係しています。
このブログでも、日本におけるうつ病治療体制の問題点についてはすでに何回か書いています。

 90年代の後半ころでしょうか、国民病と言われだした「うつ病」にまつわる様々な問題点が雑誌やTVで大いに特集されました。
そのどれもが問題の深刻さと日本の取り組みがいかに遅れているかの報告でした。
 今回の番組は、投薬による治療だけではなくて「認知行動療法を」広く導入せよ!ということで、それには精神科医の訓練と、心理専門職の養成と待遇の改善が必要であるということでした。
*臨床心理士は民間資格で単独では保険診療できず、常勤の仕事がなかなか得られず、また、薄給である=つまり生活が安定しない。

 私がうつを経験した90年代末とほとんど変わっていないではないか? 暗澹たる気持ちになりました。
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