吃音:肩の力を抜くには

 どもりで困り悩んでいる人は・・・、
 その悩みが大きければ大きいほど、生きている環境が厳しければ厳しいほど、不器用に身体に力を入れて、絶えず無理をした状態で生きていくことが多くなります。
*「そうしないと生きていけない」といった方が良いのかもしれません。

 どもりでない人には想像もつかないでしょうが、
 レストランで注文をするとき、買い物で予約をして自分の名前を言うとき、美容院の予約を取るために電話をかけて名前を言うとき、など、
日常の当たり前の行為に「とてつもない恐怖」を感じます。そして実際にコミュニケーションに大きな支障が出ます。

 (ある程度より重い)吃音者はそのような毎日を送っています。

*自分の名前や会社名などを聞かれたときには必ず「エート、エート・・・わわわたしは、」と5秒~10秒くらいの沈黙の後に絞り出すようにことばを出すことや、日常会話においても最初のことばを出すまで必ず5秒~10秒くらい時間をおいてから、それもつまりつまり話す実験を半日くらい行なってもらうと、吃音者の気持ちが少し分かると思います。

*どもりはその重さにより、また、生きている(きた)環境により、人生に与える悪影響が決定的に違ってきます。
吃音者の会合などで「自分はどもりを治した(克服した)」と言っている人が、実際はどれくらいの重さのどもりを持っていてどのような環境にいたのかは分かりません。多くの場合(悪意はなくても)、自分のどもりは実際よりも重く語られて、克服したという過程もデフォルメされて劇的に語られますので、聞く方としては注意が必要です。(まさに「話半分」です。50%くらい差し引いて聴けば良いと思います。)

*吃音によるストレスが限度を超えると、うつ病などの心の病気になったり、学校や職場に行けなくなったり引きこもりとなります。また、絶望し自殺を考えることもあります。

 そのような経験を日常的にしている(きた)人に、「肩の力を抜いて・・・」といってもなかなかできることではありません。
しかし、どこかでそういう時間や場所を持たないと身体も心も持ちませんね。身体や心の健康を害してしまうと回復までは長い時間がかかります。

 そこで・・・、できることから少しずつ行ない身体や心にかかっている余計な力を抜いていきます。
★どもりの悩みを話せる(こぼせる)人や場所を確保しましょう。
どもりのセルフヘルプグループに参加すれば見つけやすいですね。精神科医や臨床心理士にかかって話を聞いてもらうことも有効です。

★親しくなったどもり仲間といろいろとトライするような環境を作ると良いと思います。
「どもりを軽くする」「どもりを受け入れる」など、同じテーマで集まれる少人数のグループを作りいろいろと動いてみます。

★家族にもできるだけ分かってもらえるように努力します。
多くの場合、吃音者の家族はどもりについて無関心か、むしろ批判的ですらあります。(おまえのどもりはたいしたことないのに考えが甘い・・・など)
家庭のなかでも逆風であることが多いのが吃音者の実情です。
 ですが、例えば就職できずに過ごしている場合でも、「いま自分はこうしている(アルバイトから徐々にはじめていこうとしている)」など、いましていることやこれからしようとしていることを家族に説明するようにすれば、家庭内の人間関係が最悪の状態にならずに済むと思います。親戚に信頼できる人がいればその人から話してもらうという方法もあります。

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