吃音を原因として引きこもっている方へ(再掲載一部改編:初掲載は2012年6月19日)

 どもりを持っている人のなかで、どもりを原因として引きこもっている方はかなりの数いらっしゃるのではないかと思います。(私もそのひとりでした)
*引きこもりの正確な人数すら把握できていないのに、どもりで引きこもっている方の人数は分かるはずがありませんね。

 さて、引きこもりといっても実にいろいろな原因で(多くは複合的な原因から)始まっていて、部屋のなかに籠城して一歩も外に出ないというハードなものから、部屋を生活の拠点として食事時はリビングで、近所に買い物くらいには出かけるというソフトなものまでいろいろだと思います。

 ここでは、どもることから・・・、

★学校に行けなくなっている引きこもり
★会社に行けなくなっている(就職活動ができなくなっている)引きこもり

 について考えます。

 どちらも原因ははっきりしています。「どもり」ですね。
 しかし、どもりを原因として始まった引きこもりも、時間がたつにつれて他の問題もいろいろと出てきます。
それが引きこもりを長期化させたり深刻なものとなる要因となってしまいます。

 例えば

★引きこもりが長引くことにより同居の家族との軋轢が絶えず起きるようになる。
⇒唯一のくつろげる場であるべき家庭ですら居づらくなってくるが他に行くところもなく、結果として自分の部屋から出てこないようなハードな引きこもりに移行してしまう心配。

★長期間引きこもることによりキャリアに空白ができて就職がさらに不利になる。
⇒勇気を出して就職活動をはじめてみてもキャリアの空白を指摘されて余計自信をなくしてしまい、就職(活動)を続ける気力をなくしてしまう。

 それでは吃音を原因とした引きこもりから抜け出すにはどうしたら良いのでしょうか?
 いちばんの原因がどもりですから、「どもりそのものにどのように取組んでいくか?」を考えます。
そして、付随して出てきている問題(前述した問題、家庭内の人間関係の悪化など)をどのように解決していくか?も考える必要があります。

 何よりもまずは家族側から、「こどもの頃からいままで苦労して大変だったね。なのに、きちんと分かってあげられなかった、分かる努力をしなかった」と何回も詫びることが必要でしょう。
 このときに、「これくらいの問題で悩んでいるとは甘すぎる・・・」などと言ってしまっては最悪の結果となります。

 そして家族で冷静に話せるような状況になってきたら、どもりの悩みを軽くするために、例えば、精神科医にかかる、言語聴覚士を探す、近くのどもりのセルフヘルプグループを探して参加してみる、という動きが良いと思います。

 その際に必要なことは、家族だけで解決しようとせずに必ず第三者を介入させることです。
精神科医や言語聴覚士などの専門家、本人が信頼している親戚や友人がいればその人などです。
 ものごとは急には動きません。何週間、何ヶ月くらいの単位でゆっくりと取組むつもりでいると良いと思います。

 そして

★学校に通う年齢帯ならば、いままでの学校に戻るのが良いのか?、いままでの学校は辞めて他の施設に移るのが良いのか?考えます。

★卒業後ならば、いきなり就職は無理だったら専門学校に通ってみる、ボランティア活動で感謝される体験をする、簡単なアルバイトをする・・・

 などと、徐々に階段を上るように進めていけば良いと思います。

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