吃音とうつ病について(再掲載一部改編:2011年8月21日)

 ふたつ前の書き込み(2011年8月10日:どもりを持った子供が自分を大切にすることの難しさ)では、子供は(特に、いま、どもりで大きく悩んでいる子供は)大人のことばに影響されやすいということを書きました。

 どもりの子供を持つ親、どもりの子供の周りにいる他の大人も、いい加減な情報、思いつきや思い込み、古くからの伝承などで、いい加減なアドバイスをしないように気をつけなければいけません。
*どもりの子供を扱うガイドラインを定めて、ことばの教室の先生をはじめ、言語聴覚士などの吃音者に接する可能性のある専門家はもちろんのこと、どもりの子供を持った親のために、吃音に関する様々な情報を集めた公的か準公的機関がWebページを開設するべきです。また、いろいろなケース(どもり持った子供の実例)を個人情報に注意しながらデーターベース化して、専門家、親御さんの双方が利用できるようににネットに載せると良いと思います。

 さて、今回は私も経験した「うつ病」と「どもり」の問題です。
 どもりに関する悩みが限度を超えるとうつ状態になり、さらには、うつ病へと悪化してしまうという、私が経験したのと同じような辛い経験をした方はかなりの割合でいらっしゃるのではないかと思います。

 心の病気は体の病気以上にやっかいで、はっきりと治るという感覚が得られにくいのです。深刻に受け止めて真剣に考える必要があります。
 うつ病を経験した方ならばおわかりのことと思いますが、日本の精神・神経科の診療体制は実にいい加減です。
*それでも都市部では精神・精神科が比較的多いので救われますが、地方では絶対数が少なくて選択肢がありません。
*患者側としても「精神科」という看板をくぐるのががいやで「心療内科」と名乗る精神科医にかかりたいという傾向が未だにあるようです。しかし、特に個人病院などは、内科と精神科(心療内科)を兼ねている場合が多く予約制でないことが多いので、長い時間待たされたり、待合室でひとの目を気にしてしまうなどの問題があるようです。

 また、精神科を専門にしていなくても精神科を名乗れることもびっくりですが、精密な心理検査や時間をかけたカウンセリングもなしに病名を告げて投薬をしたりするような医者がいることも大きな問題です。
精神科の診療は最低でも毎回30分~1時間くらいはほしいのですが、実際はそうではないことがほとんどなのです。
*背景には保険の点数の問題があります。カウンセリングに時間をかけても儲からなくて病院の経営に窮してしまうという厳しい現実があるらしいです。深刻な問題です。

 以前もこのブログで書いていますし、90年代末に日本でうつ病が大きく騒がれ出した頃からテレビや新聞・雑誌などでも何回も特集されている割には一向に改善が見られないのが、精神科におけるうつの診療方法です。
 精神科医や臨床心理士がチームを組んで、時間をかけて精密なカウンセリングを行ないながらケースごとに様々な心理的療法を適切な投薬とともに実施し、患者をよりよい方向に導いていくのがあるべき姿ですが、そのような医療を受けられる人は日本においてはごく限られているのが現状ではないでしょうか。
*東京近郊に住む私の場合はかなり恵まれていた、と考えるべきでしょう。

 しかし、私の知る限り、そういう恵まれた医療を受けられるケースは東京近郊でもごく限られていて、私の友人にも何人かうつ病で苦しんだ経験がある方がいますが、彼らの受けてきた医療を聞くと簡単なカウンセリングと投薬が繰り返されている場合がほとんどです。

 うつ病は、人生の様々なことをバックグラウンドとしてかかる病気です。
投薬だけで治るなどということはなく、仕事、家庭・・・など様々なバックグラウンドを精査し、絡んだ糸をほぐすような長期の根気強い治療が必要です。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中