吃音:15歳くらいの子供の頃の自分に、いまの自分がアドバイスできるとすれば・・・(再掲載一部改編:初掲載2010年6月29日)

If (もしも・・・) の話しは良くないのかもしれませんが・・・、
15歳の頃のどもりの悩みで押しつぶされそうになっていた頃の自分のところに、いまの自分が行ってアドバイスできるとしたら・・・どんなことを言うだろうか、言えるだろうか?
どもりで悩んでいる小・中・高生が読んでいるかもしれませんので、それも意識しながら書いてみます。

★、つらいけど、現実から目をそむけないでください。
いまどもっている自分は残念ながら本当の自分です。バーチャルな世界に一時的に逃げることはできてもそれはあくまでも一時的です。

小学校高学年以上になっていて、家のなかや学校で日常生活や授業中にはっきりとわかるくらいのどもりだったら、歯医者にかかって虫歯を治すようには治らないことはこころのなかではわかっていると思います。

科学技術が進んだ21世紀のいまでも、どもりは、病院の先生からもらった薬を飲むとか、手術を受けるとか、言語の訓練を受けることなどで、簡単に、完全に治るということはないのが本当のところです。

★、家族に自分のどもりの苦しみを話せますか? 家族はどもりの苦しみをわかってくれていますか?
誰かに聞かれても自分の名前がなかなか出てこない。授業中に指名されて声を出して教科書を読もうとしても、最初のことばがなかなか出てこないか、大きくくり返すどもり特有の読み方となってしまい笑われてしまう。
そのような経験をくり返していると学校に行きたくなくなってくる。次にまたどもることを想像するだけでも死にたくなる。
授業中に指名された時には、わかっていることでもどもってしまいそうなので「わかりません」と言ってしまう。

こんな悩みを自分だけでもっていられるはずはありません。

大人は、「これくらいはたいしたことはない。世の中にはもっと苦労している人はいる」というかもしれませんが、そんなことはありません。
「曇りガラスにつめを立ててひっかく」ようなつらい毎日をひとりぼっちで送れるほど人は強くはありません。それ以上に無理をすると「心が病気」になってしまいます。心の病気はなかなか治りません。

多くの場合、親・兄弟などの家族はそんな吃音者の気持ちをわかってはいません。
親は、子供のことをわかろうとしないのかもしれないし、家ではどもりがばれないように少ししかしゃべらないので本当にわからないのかもしれません。また、この大不況のなかで、仕事をして稼いで家族を食べさせるので精一杯で疲れてしまい、子供の悩みまでは考えられないのかもしれません。(いまは、多くの人が生きていくのでやっとな世の中です。)

そんな世の中ですから、自分を大切にしよう。自分を守ろう。
話を親身になって聞いてくれそうな人を探そう。親?、学校の先生?、親戚のおじさん?、ひとりくらいいないだろうか。学校のスクールカウンセラーはどうか?
それでもみつからなかったら、いのちの電話、に電話しても良いですね(どもりながらでも聞いてくれる)

★、どもりには、「どもったままでよい、どもったままで生きていこう」、という考えと、「少しでも軽くしよう、治していこう」、という考え方があります。
でも、正直のところ、いま、どもりで深く悩んでいる人が「どもったままでよい」とはなかなか思えません。

子供の頃からどもりでたいへんな苦労をしてきて、それでもなんとかがんばって生きてきて、ある程度落ち着いてきた大人(学校に入れた、就職できた)がはじめて言えることばですから、自分も無理をしてまでそのように考えようとか、そのように考えないといけないなんてことはありません。

学校では「ことばの教室」には通っていますか?
そこの先生は自分の苦しみをわかってくれていますか?
どもりのことをよくわかっていますか?
参考になるアドバイスをしてくれますか?
スクールカウンセラーの先生はどうですか?

残念なことですが、いまの日本では、どもりで悩んでいる人が歯医者さんにかかるくらいの気軽さで行ける、近くにある、「どもりの相談に乗ってくれたりことばの訓練をしてくれる、どもりに詳しい、そしてどもりについてしっかりと勉強した専門の先生のいる施設や病院」は、ほとんどありません。

ですが、どもりのために悩んで苦しんで心が病気になってしまいそう(学校に行きたくない、死んでしまいたい)なときに相談に乗ってくれる先生はいます。
それは「精神科や神経科のお医者さん」です。
どもりのことには詳しくはないかもしれませんが、こちらから「自分がどもりでどんなふうに悩んでいるか」を言えばいろいろと相談に乗ってくれるはずです。
*、精神科といってもどこにかかって良いかわからないときは、各都道府県にある「精神保健福祉センター」に相談するのもひとつの方法です。また、保健所に相談すれば、言葉の専門家である「言語聴覚士」にかかれるかもしれません。

セルフヘルプグループ、といって、どもりで悩んでいる人たちが集まって活動しているグループもあります。
そのグループには子供の集まりもありますので、同じ悩みを持った同年代の友達ができればどれほど心が休まるかわかりません。

私が子供の頃、こんなアドバイスをしてくれる大人がいてくれたら・・・
いまからでも、タイムマシンに乗って15歳の、どもりで悩みに悩んで死んでしまいたいとさえ思っていたころの自分の前に現れてアドバイスしてあげたい。

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