吃音:自分を再構築する その1、その2(2回分) (再掲載一部改編:2008年11月26日、27日)

吃音:自分を再構築する(その1)

今回のテーマは、
自分は「吃音持っている自分である」として、現実の自分と向き合い、いままでのどもりながら生きてきた自分を冷静に振り返り、自分を再構築することです。

過去(子供の頃)にはどもりでかなり悩んでいたが今はそれほどでもない。しかし、過去の自分をどこかで引きずっていて日常生活や人生全般に影響が出ている場合(トラウマとなっている)から・・・
成人した現在でも、仕事や日常生活に明らかに支障があり、たいへん困っているようなどもりの場合まで・・・・いろいろなケースについて考えてみます。

自分を再構築するとは、
「自分は、学校の同じクラスや同じ会社にいる、やり手で能弁のAさんのようにはなれない」、
「自分はどもりで悩んでいるので、Aさんより勉強ができないんだ、仕事ができないのだ」というように、
常に他人と比較しながら自分の言葉(しゃべり)を評価して、結果として、ことばだけではなくて「自分の全体」をも過小評価してしまうことからの脱出です。

しかし、これは、実生活で、どもりであることのマイナス面が明らかにでているのに、それを無理してまで否定して、「そうする」ということではありません。

どもりの重さがある程度以上ならば、学業や仕事に一定の影響が出てきます。
特に、取り巻く環境(家庭環境、学校の環境、職場環境)が劣悪ならば、自分ひとりで一所懸命に努力してみても、深刻な事態に陥ることも十分に考えられます。

これらの現実をプラクティカルな方法で、周りの人たちの協力もできる限り得ながら、自分で、いまできるベストな対策をするということです。
「自分としては、現在、これ以上のことはできない、というところまで対策をし、そのぎりぎりのラインを見極めて、その限界を受け入れること」と言っても良いかもしれません。


吃音:自分を再構築する(その2)

自分なりに、周りの人の協力も得ながら、できる限りの努力をした後でさえも感じられるどもりであるが故の限界・・・・

たとえば、いま就いている(就いたばかりの)仕事(職場)で、どうしても自分の言語能力(どもりの程度)では常にぎりぎりになってしまう。ストレスばかりたまってしまう結果となることが多い。
そのような場合は、どこかの時点できっぱりと決断して、自分の言語能力(どもりの程度)で無理のない仕事(職場)に変えるという選択もアリでしょう。

たとえば事務系や営業系のサラリーマンをしていると仮定して、電話は日常的に使うわけですから、現実問題として「電話ができない、でも、どもったままでよい・・・・」というわけにはいきませんね。(当たり前です)

私がかつてしていた対策は、休日や夜間(と言っても21時くらいまでですが)に友人の家に電話をかけることでした。
本人が確実にでる家もあれば親兄弟が出る場合もありますので、調子が悪くなってきたな!と感じたら、リストのなかからかけやすい順に電話をしまくったものです。(携帯電話にかけてもあまり練習にはならないでしょう。)
また、104の電話番号調べもよく利用しました。(いまは利用料が高くなってしまいましたが)
言いにくそうな会社名の電話場号を聞くと練習になるし、きいてくれている相手はプロですから、こちらがどもりながら話をしても一生懸命に聞いてくれている様子が伝わり自信を持つこともできました。

それでも、本番(日常の仕事)のなかでは、仕事に支障が出てくるようにどもることもあるわけです。ですから・・・
★どもることにより心のなかにストレスがどれほど蓄積されていくのか?
★この仕事を今後も続けていくとして、心のキャパシティーが持つかどうか?
なども考えながら人生のリスク管理をしていく必要があります。

このような自己管理を確実にしていくためには、特にどもりの悩みが深刻な場合には、自分では冷静な判断ができにくいでしょうから、心の専門家(精神科医・臨床心理士)の支援を得るべきと考えます。
自分のことを理解してくれていて心置きなく何でも相談できる「心のホームドクター」を見つけておくべきです。
*ことばのホームドクター(言語聴覚士)も見つかればよいですが、日本では難しいかも知れません。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中