吃音を持つ子供の心が家族の無理解などにより傷つくことの危険性(再掲載一部改編:初掲載2008年10月)

もやしもん

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今回は、小学生から高校生くらいまでのどもりで悩んでいる子供をイメージしながら、家族がどもりに無関心・無理解かまたは悪意をもって接する場合には、どもりを持っているこどもにどのような悪い影響を与えるかということについて考えます。

先程、「家族の無理解」と控えめに書きましたが、実際は、どもりで悩んでいる子を「言葉による暴力」で大きく傷つけている場合もあります。

その背景には、両親など家族の「どもりに対する知識のなさ」や、また、「どもっている本人が悩みを親に打ち明けないこと(いじめの場合と似ていますね)」などがありますが、
「親の言葉が(結果として)どもりで悩んでいる子供のこころを傷つける」→「子供が唯一くつろげる場であるべき家庭内でも傷つくことにより吃症状をさらに悪化させる」という吃音悪化のスパイラルに陥っている場合が多いのです。

ただでさえ悩みが多い思春期。
さらに「どもりの悩み」がプラスされるとなると、その悩みを心からわかってくれる誰かの存在が必要です。
しかし、学校では常にどもりの恐怖におびえて疲れ切っていて、さらに、家に帰ってからは親の無理解では心の安まる場所がありません。
絶望的になることもあるでしょう。

多くの親はかわいい我が子を大切に育てていることは言うまでもありませんが、その場合でも、どもりに対する知識のなさから結果として子供の心を傷つけてしまうこともあるでしょうし、なかには悪意をもって接する親子関係もそれなりの割合であることは毎日のTV報道で見ればわかりますね。
(教師のかける言葉も同じで、教え子のどもりをからかうなどもってのほかです。「でも、結構いるのが現実です」)

どもりを持つ子供がいる家庭では、もう一度、家族間の人間関係を見直したり、子供のどもりについていろいろと勉強してみる必要があると思います。
(脅かすわけではありませんが、ある程度以上の重さの吃音者で、自殺未遂や、強い自殺願望を持っている・もっていた人はそれなりの割合であることを知るべきです。)

ほんとうは、経験豊富なカウンセラーやそのチーム(言語聴覚士、臨床心理士、臨床発達心理士、精神科医、ソーシャルワーカーなどのチーム)が、問題点の多い家庭には権限を持って積極的に介入して、どもっている子供の心やことばのサポートはもちろんのこと、両親などの家族に対しては、どもりについての正確な知識を教え、子供に対する間違った対応がある場合にはそれを変えてもらうために強力な指導をする必要があります。

日本においては、心理カウンセラーそのものが国家資格化されていませんし(生活が不安定)、また、問題を抱えた家庭に権限を持って組織的かつ強力に介入するシステムがありませんので作る必要があります。
こどもの方から逃げ込むことのできる公立のシェルターの整備も必要となります。(どもりの問題だけでなく、子供の抱えるいろいろな問題に有効なはずです。)

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