吃音と合理性(吃音と学校と職業)

今回は「どもりと合理性」というテーマで始めます。
*自分には難しいテーマすぎたかもしれません。結局、話しの道がそれるような気がします(汗!)

さて・・・
「どもり」というのは合理性の対極にあるもののように思います。
人生にとっていちばん大切な時期(いわば基礎工事の段階)である、小さなこどもの頃から思春期に至る間に、自分では全くといって良いほど制御できないように感じられてしまう(日常生活や学校の授業に明らかな支障が出るような、ある程度より重い)どもりを持っている場合・・・

学校という小さな社会は、40人位の固定されたメンバーが、毎日、狭い部屋のなかで生活しています。(いま考えるとゾッとします。)
(ある程度より重い)どもりを持っている人のように、人とは明らかに違うことがあると、日本的ムラ社会の象徴のような教室で生きていくことはかなり辛いものとなります。
授業中に指名されてもなかなか言葉が出てこないか、大きくくり返すどもり特有のしゃべり方しかできないのであれば格好のいじめの標的になるでしょう。
*私の頃、昭和の時代も笑われたりいじめられたりもしましたが、いまのそれは陰湿で執拗なようです。
*学校では外国人や帰国子女などもいじめられる場合があるようですが、異質なものを排除したがる、他の人と同じで安心する、ようです。

学校というところは、下手をすると、自分をいじめに(いじめられに)毎日通っているようなものです。
*ここのところのいじめによる自殺の報道に接し、学校側の隠蔽体質や事なかれ主義にはあきれてしまうばかりです。

ある程度以上の重さのどもりを持っていて、いろいろと苦しいことがありながらも、なんとか義務教育を終了しただけでも・・・「よく頑張って生きてきた」と自分で自分をほめてあげるべきです。
いまはそんな時代で、それだけでもたいへんなことです。
*実際には、どもりを原因として不登校になったり学校を中退されている方もかなりの数いらっしゃるでしょう。そういう方へのサポートはどうなっているのでしょうか??

学校を出て入る仕事の世界は、合理と非合理が混ざり合ったさらに複雑な世界です。(特に営業系・事務系)
そこに勤める吃音者は、どもりという非合理のものを抱えながら、そういう複雑な世界で働くのですから、さらに辛くなります。
朝オフィスに入り「おはようございます」の挨拶から始まって、会議、顧客への電話、社内的な電話、上司への報告、部下への指導、得意先や代理店との同行営業、クレーム処理における社内電話、顧客への謝りの電話・・・
これらの日常的にあたりまえにくり返されていることに対応できない、うまく対応できないことは会社という組織に勤める人間にとっては失格を宣告されることになると言っても良いでしょう。
こういう現実を無視してのどもりに対する対応やバックアップは無意味となります。

いつも触れていますが、どもりの重さの違いによりいろいろなことが大きく変わってきます。
さらに、仕事といっても実にいろいろです。
言葉を主に(仕事のメインツールとして)使う職業(営業、事務など)もあれば、体を使うことがメインで言葉を使うことはそれほど重要でないもの(生産現場の仕事、職人、農林水産業)もあります。
都会のオフィスで常に緊張した状態で働く場合もあれば、地方の比較的ゆったりとした環境で働くこともできます。
公務員と民間企業でもストレスにはかなり違いがありますし、企業の規模によっても違ってきます。
*就職を「就社」と考えないで、「就業」と考えれば気持ちはだいぶ楽になり、必要以上に無理をしないで自分なりの生き方や幸せを求めることができると思うのですが、失われた20年を過ぎてもなお都会でサラリーマンとして働くという信仰が残っています。特に中高年上の親や祖父母の世代が間違ったアドバイスをしている可能性があります。

このように考えていくと、どもりに対処するには、こどもの頃からの人毎ケース毎の継続的なサポートが必要です。(言語聴覚士、臨床心理士、精神科医、ソーシャルワーカー、さらにはスーパーバイザーなどがチームを組んで、5年10年と長期にわたりデータベースに蓄積され管理されたファイルを使ってサポートする必要がありますが、こんなことはいまの時点では「夢の世界の話し」です。なにしろ、言語聴覚士にすらなかなか出会えないのですから・・・)

年齢とともにどもりが軽くなっていくのか?消失するのか?、または、継続していくのか?、重さや症状はどうか? などを観察しながら、また、必要に応じて本人や家族に対する心理カウンセリングや、吃音者本人に対しては(本人の希望に応じて)言語訓練を行いながら、将来にどんな職業に就くべきか、本人はどんな職業を希望しているか? 両者(希望する職業と現実)のマッチングは取れているか? などを考えながらのサポートが必要になってきます。

結局、どもりと職業の話しとなってしまいました。

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