吃音をもつ子供の親ができること(再掲載一部改編:2011年4月)

いつも書いているように、「どもり」は実に多様です。
症状も重さも人それぞれで大きく違います。
自分のなかで、どもることをどのようにとらえて生きていくのか(いけるのか)、
また、どもることが結果として人生にどれだけ悪影響を与えるのかも、人ごとに大きく違います。
*、「どもり経験が自分にとって結果的に良いことだった」、とまで言う人もいますから。

これもいつも書いていますが、
どもりの子供の家庭環境(精神的、経済的)が、その後の人生に大きく影響することも忘れてはいけません。

どもっている子供がいる家のなかが、たとえば・・・
○、常に夫婦喧嘩をしているような険悪な雰囲気の家庭
○、おじいちゃんおばあちゃんと同居している場合に、孫がどもることで嫁を責めたり、聞きかじったとんちんかんな治療法を強制するような雰囲気
○、権威主義的な雰囲気に満ちた家庭
○、親兄弟がどもりを持つ身内に「どもることくらいで悩んでいるおまえは甘い、世の中にはもっと苦労している人が大勢いる・・・」などと言うような雰囲気
*、これをしなければどもりが治るということではありません。でも、外の世界でさんざん傷ついて帰った自宅の中がこんな風では、やがてはうつ病などの心の病気になってしまいます。
このあたりから、真剣に考えてみることが必要です。

大人になれば人生は自己責任です。誰も守ってくれません。
(*思春期以降の年齢の吃音者に対する公的なサポートは事実上ありません。)
そのときになってどもりという「余計なこと」で苦労しないように、どもりの子供を持つ親がしてあげられれることと言えば、子供の頃(幼少期~思春期)の環境を良くしてあげることくらいしかありません。
*必要に応じて、言語聴覚士や精神科医などに相談したり、学校のことばの教室に通わせる、セルフヘルプグループに参加させるなどの工夫も必要です。

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