吃音者のその後を長期間フォローし続けることの必要性(再掲載一部改編:2006年9月)

現在では、小・中学校のことばの教室、セルフヘルプグループ、民間のどもり矯正所、ネット上のバーチャルな集まり、また、ごく一部ですが病院における言語聴覚士による言語治療、など、さまざまな形の吃音者向けの施設や集まりがあります。

それぞれにおいて良い点と悪い点がありますが、サービスを受ける側である吃音者がそれらをきちんと評価し意見を言う必要があります。特にインチキなものについては告発していく必要があります。

それらすべてについて感じることは、吃音者に対する何(十)年にもわたる長期のフォローがなされていないということです。
また、事情があったり疑問を持ったりしてしばらくの間活動から遠ざかったメンバーも、気軽に戻れる自由でサロン的な雰囲気も必要です。

例えばネット上の書き込みなどを見ても、参加したばかりの頃は張り切っていますが、その人の書き込みは次第に間隔があいてきて、そのうちに消えていきます。
彼はどうなったのでしょうか?
良くなったのでしょうか。良くならないにしてもそれなりの何かを得たのでしょうか? 相談できる友人と出会えたのでしょうか?進学や就職はできたのでしょうか?

もしかしたら、他の掲示板や他の矯正所や、他のセルフヘルプグループの門を次々とたたいているのかもしれません。「ここでも治らないのか・・・・・」と考えながら

ある場所でせっかく始めたのならば、そのグループや施設がインチキや偏った思想のグループでない限りは、ある程度の期間そこで試してみて、効果があったらその旨をレポートすれば良いし、効果がなかったら正直にその旨を報告する必要があります。
施設やグループを運営している側も、クライアントや参加者の声を真摯に聞いて、より良い方向に進んでいければよいわけです。お互いにうそや誇張は必要ありません。

*しかし、できるだけ多くの人を集めてお金を取り経営をしていかなければならない民間のどもり矯正所は、そのあたりに決定的に問題があります。
「治る」「良くなる」などと誇張した表現で人を集めないとやっていけません。古くから来ている人が仕切っていて、新参者の素直な疑問や意見を否定してしまうようなやり方では良い方向に進みません。
疑問を持った人がもの言わぬままやめていき、また新しい人が入ってきて、という繰り返しではどもりの問題を良い方向に導きません。
本来は、2012年のいまの日本では、民間の無資格矯正所は存在してはいけないのですが現実に存在しているということは、公的機関や民間の訓練された専門家(言語聴覚士、精神科医、臨床心理士など)によるサポートが吃音者が満足するレベルになされていないということになります。

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