吃音:現実を冷静にシビアに見つめる目と、先を見つめ理想を追う熱き心(再掲載一部改編2008年9月22日)

 今回は、「現実を冷静にシビアに見つめる目と、先を見つめる理想を追う熱き心」、としました。

 どもりを持っている、(小中学生、思春期まっただなかの高校生、就職を控えた学生、なかなか就職できず焦っている人、社会人にはなったがどもりのために苦労している人、そして、家庭内で日々奮闘しておられる主婦、現役を引退したご隠居さん)など、それぞれの立場でそれぞれのどもりの悩みがあります。

 どもりの態様は実に様々で、パターンに分けることなどはできず、複雑な背景を背負っていることが多いのです。

 (しゃべる言葉がひと言ひと言どもるような)かなり重いどもりの場合には、学校生活や就職の時点でとても大きな壁があり、一般の会社に事務や営業としてはなかなか就職できないというのが本当のところです。
(ということは、生活するためのお金を安定的にそれなりの金額を得ることが難しいという現実があります。)

 比較的軽いどもりの場合でも、症状や心理的な背景によっては、進学や就職してからのプレッシャーにより学業や仕事が継続できない場合も出てきます。
(就職してみたら、最初はたいへんだったが、そのうちに自信をつけてきてどもりの症状も大きく改善される場合もあるのです。不思議ですね。)

 吃音者が参加するセルフヘルプグループを見ていると、どちらかというとどもりの症状が軽い人の割合が多いようです。
 比較的軽いどもりの方の割合が多いからなのか、重いどもりを持っている人は引きこもりがちになるのでそういう場所に出てこないのか、そこまでの調査はありません。

 私の経験からはこんなことがあります。
 セルフヘルプグループでは、どもりの方たちの集まりのわりにはメンバーが驚くほどよくしゃべるのです。
 すると、メンバーのなかでも重いどもりの方が疎外感を味わってしまうことが多いようで、徐々に参加されなくなることがあるのです。
(それプラス、お節介さんが、自己流の「克服法!」などを、頼まれていないのにしつこく説明などはじめたら、これはもうだめですね!)

 今まで書いてきたような、吃音者を取り巻く現実を踏まえた上で、
1、「吃音者がいまの厳しい世の中で、とりあえずでもしのいでいけるような方法論」と、
2、「自分たちの後輩が自分たちが経験してきたのと同じような苦労をしないために、将来に向けてどのように吃音者対策を講じていくか。」
 考えて実行していく必要があります。

 1、については、
学校生活になんとか適応していけるために、いじめを受けないように生きていくために、
社会人の場合は、一定以上の金額を安定的に得る仕事に就けるように、
という切実な問題を解決するための「少しでもどもりを軽くする」医療面・りハビリテーション面からのアプローチが必要ですし、
また、「どもりをそのままを受け入れて生きる」という考え方も必要かもしれません。
それらは、対立する考え方ではなく併存して良いものです。

 2、については、
現状把握として「言葉の教室」の現状分析や、その他、子供と大人のどもりを取り囲む問題点を抽出して、親の役割、学校の役割、STの役割、学者の役割、自治体の役割、そして、セルフヘルプグループの役割をきちんと決めて、相互の協力体制をきちんと構築した上で、長期的ビジョンのもとに、自分たちでできること、政治にお願いすることなどをしっかりと決めて、ひとつひとつ着実に実行していく必要があります

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中