ある程度より重い吃音者とサポートする側の切迫感の決定的な違い、(重さや症状の違いも大きな問題です)

ある程度以上の重さのどもりを持っていて、そのどもりのために人生に大きな支障がでて困っている人と、吃音者をサポートする側の専門家との、どもり問題に対する切実感の違いには大きなものがあります。
*ある意味ではあたりまえかもしれません、サポートする側は当事者ではないのですから・・・。特にサポートする側の専門家が公務員ならば、与えられた範囲でまじめに仕事をしていれば安定的に収入もあるし。

日常のコミュニケーションに支障が出るくらいのどもり、例えば・・・
★電話で自分の名前が出てこないか、なかなか出てこない、
★お店で買いたい・食べたい品物の名前が言えないか、なかなか出てこない、
★仕事において、直接や電話で相手に聞かれたことについて全く答えられないか、しどろもどろになってしまう、

こんな状況におかれている吃音者、
どもりの重さや症状は実に様々ですから、電話にしても、自分の名前さえ出てしまえばあとは比較的すらすらと言える方もいれば、電話をしている間(話している間)はすべてのことばが平均的にどもるような方もいらっしゃいます。
吃音者である私が聞いていてもほとんど気がつかないような軽いどもりの方でも、親しくなってから話(本音)を聞いてみると、密かに自殺を考えるほど悩んでいることは決してまれなことではなく、これが「どもり」の問題を分かりにくいもの、サポートする側が正確に認識し適切な対処ができなくさせている原因になっていると思います。

★小・中・高生が授業中に指名されたときに、答えが分かっていても最初のことばすら出てこないか満足に答えられない。また、指名されても、ひとりで本を音読できないくらいのどもりを持っていることが、どれだけのストレスになっているか?
*いま、いじめによる自殺の問題が表面化して大騒ぎになっていますね。
★職場で電話受けるときやかけるときに、会社名や名前すら出てこないことが本人にとってどれくらいのストレスになるか?
★学校や職場でどもりのためにさんざんな思いをし落ち込んだ状態で家に帰っても、家庭でもどもることそのものを注意されたり、どもることで何かができないことに対して批判されていたら?

どもりでない人でも、擬似的にやってみれば分かります。
例えば、店頭で商品の予約をするときに、店員さんから名前や商品名を聞かれたら、まずは5秒から10秒くらい何も言わず顔をしかめて苦しそうにもがいてから、「す・す・すずき、で、です」と言ってみてください。
しゃれたレストランで注文するときにも同じようにしてみてください。

職場や自宅で電話するときに、会社名や自分の名前を言う前に10秒くらい沈黙の時間をおいてから、す、す、す、すずき、で、で、ですが・・・と始めてみてください。
これを半日も体験していただければある程度より重い吃音者がどういう状況下で生活しているかが少し分かってくるでしょう。

ですから、生きていくために何とかしようと思う吃音者のなかには、仲間内で集まって、少しでもことばの流暢性を高めるかこれ以上悪くならないように、勉強会や練習会を開くような方達が出てくるわけです。
*しかし、これも、かなり重い吃音者にとってはそういう練習自体が大きな苦痛になってしまうことを考えなければなりません。吃音を考える上でいちばん気をつけなければいけない点です。

こういう吃音者のほんとうのところを、現状をサポートする側が心から理解してはじめて、本格的な対策が始められるのではないでしょうか?

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