吃音と環境(これからのどもりで悩む子供のために吃音者自身が黙らずに自分の経験を語る必要性) 再掲載:2010年3月

どもりの原因については、20世紀前半からアメリカの大学においてかなり本格的な研究が行われました。
いくつかの仮説が提示されましたが、結局、特定できずに今に至っています。
脳科学?の進歩がいわれている現在でも(中途半端な脳科学ブームに対する警鐘も鳴らされていますね)、どもりの原因や治療法を医学的に解明し手術や投薬で治すことは「はるかなる夢の世界」であることは間違いありません。

さて、かつて、「親の育て方が悪いからどもりになった」といわれていた時期がありました。(自閉症についても同様です)
しかし、今ではそうではないことは「ほぼ?」わかっていますが(やはり原因であるという考え方もあるかに聞いています)、
それでも確実にいえることは、家庭の環境が劣悪ならば確実に悪化・固定化するということです。

吃音者が、親がどもることに関心を持たなかったことや、親からどもることに対して否定的な言葉を日常的に投げつけてきたことを語らない傾向は、どもりの苦労が大きいほど多いように思います。

過ぎ去った自分のことを話してもどもりが軽くなるわけでもないし、失った時間がかえってくるわけでもない、いまさら家の恥(家庭環境のこと)を話したくもないし、
という感情があるのかもしれませんが、それを語ることはこれからの子供たちのためになると思います。

一方、どもりの子供を持つ家庭でできることは、こんなことではないでしょうか?
家庭内の環境はごく普通でよいと思うのですが、「子供がどもること」に関しては、親御さんの間でよく話し合って、できるだけ正確な情報を得て的確に対処していただきたい。
○、過保護にしたりあまやかす必要はありませんが、こどもがどもる度に言い直しをさせたり、「ゆっくりしゃべりなさい」などと注意することは厳禁です。
もしも早口が気になるのならば、家族で楽しく歌を歌ったり、ゆっくりと一緒に本を読むのはどうでしょうか?
○、どもりについてフランクに話せる環境をつくる。
「今日学校で大きくどもっちゃって恥ずかしかった」などと気楽に話せる家庭ができればベストですね。

本当は、そういう家庭環境が確保されていて、さらに・・・カウンセリングや相談に、また、必要に応じて言語訓練が受けられるように、街なかに(小学校高学年くらいの子供が歩いて通えるか、せめて電車で一駅くらいの距離に)、どもりの臨床に通じた言語聴覚士や臨床心理士、精神科医がいればよいのですが、・・・いまのところ夢のような話です。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中