子供の頃からの吃音体験とトラウマ(心的外傷)について(再掲載一部改編:2008年12月)

神田明神

神田明神

子供の頃から(ものごころついた頃から)どもっていて、小学校の低学年くらいから徐々に自分でも意識し始めて、高学年になる頃には悩みに悩んで劣等感の固まりになる・・・・・・

このような子供のときからの典型的などもり、それもある程度以上の重さのどもり(学校の授業や、友達との会話、電話、家族間の会話で明らかな意思疎通上の問題が発生する)を抱えて成長していく過程において、様々な「逆風」にさらされていくわけですが、その逆風が自分にとって耐えきれないようなものである場合には、特に、「何かのリーダーになり、大勢の前で大きくどもって笑われた」などの象徴的な経験をすると、単なるどもりを超えて「トラウマ」となり、その後の人生に大きな陰を落としていく可能性があります。

「逆風」について
まず、さらされる可能性があるのが家庭内での逆風です。
親御さんが、2~3歳くらいになりどもりだした我が子のしゃべりに違和感を感じて病院(近くの小児科)に連れて行くとしましょう。
多くの場合は、先生から、「そのまま様子を見ましょう、あまり気にさせないように優しく接してください。」くらいのアドバイスです。

そのままでも、かなりの確率で小学校に入るくらいまでに自然治癒します(と論文では言われています)が、学齢期以降になっても自然治癒せずますます重くなってくると、親としてはどう対処したら良いかわからずプチパニック状態に陥る場合もあるでしょう。
ネットで調べても優良な情報はきわめて少なく困り果ててしまいます。

それでも、家庭内が、「暖かい雰囲気」ならば良いのですが、家族間でけんかが絶えないトゲトゲした関係だったり、また、おじいちゃんおばあちゃんが中途半端に子育てに介入してくる環境の場合には、どもりで悩み出した子供が自宅のなかでもゆっくりとできなくなります。
最悪の場合が、親やおじいちゃんおばあちゃんがどもっている我が子や孫に対してしゃべり方を直接に注意する場合です。
「もっとゆっくりしゃべりなさい」などと言い、また、言い直しさせるのは最悪ですね。

幼稚園にはいると、子供のつきあいの範囲が急激に広がります。
いまは少子化が進行し、特に都市部では近所の子と外で遊ぶなどということはむかしばなしとなりました。
母親との2者の関係から、いきなり、幼稚園でクラスメートとの大勢でのコミュニケーションをしなければならなくなります。

幼稚園内や友達と遊んでいるときにどもりを連発すると、まわりの子供たちはいっせいに笑い出します。
悪意はない笑いかもしれません。
しかし、どもっている当事者からしてみると、この場にとどまることができないほどの恥ずかしい思いをする場合もあります。
無理してピエロを演じ笑いをとろうとする場合もあるでしょうが、そのようにしている子供の胸中は・・・・・・ですね。

このような人生をその後も長く送っていると、自分ではそれほど意識しなくても、少しずつ、しかし確実に、心の奥底に(劣等感、はずかしさ、過度の緊張などの)負のパワーが蓄積されていきます。
心の底の負のパワーが増してきて自分のキャパシティーを超えると表面的にも繕うこともできなくなります。
そうして、学校や会社に行けなくなったり、その他の心の病気が発症したり、また、身体に異常がでる場合もあるでしょう。

こんなことにならないようにするにはどうしたらよいか?
次回以降に書いてみたいと思います。

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