吃音へのこだわりは・・・

私は子供の頃より「どもり」を持っていますが、比較的軽いどもりであると思います。

秋田角館

東北の一日も早い復興を願って

「比較的軽い」というのは曖昧な表現ですが、私の場合、子供の頃から家族や友人との何気ない会話でさえ(常に大きく)どもってしまうという状態ではないということです。
*、 そんな私でも、小学生から高校生くらいまでは、授業中に指名されて立ち上がっても教科書が音読できないといったことは日常茶飯事で、家庭内の何気ない会話にも不自由することがあり (季節性が特に大きかったです)、どもりに理解のない家庭でもありましたので大きなストレスにさらされ続けてきました。
*、よくいままで生きてきたと思います。

しかし、私の「絶対的な意味でのどもりの軽さ」は、
何気ない会話でも常にどもりまくるような重いどもりを持つた方と比べたら天と地ほどの違いがあるでしょう。

その「比較的軽いどもり」でさえ、
思春期の学校生活や日常の勉強、受験勉強、その後の就職活動や仕事にまでも、人生を大きく左右するような影響をもたらしてきました。

大学卒業後、就職できずに1年半くらいの間引きこもった末になんとか就職した顛末は何回も書いていますのでここでは省略しますが、
なんとか外出して通った民間の矯正所の仲間にも助けられて、元気を取り戻してから職安や民間の求人施設に通い就職活動をはじめたころも大きな問題を抱えていました。それは就職の問題です。

仕事(特に営業系、事務系などの民間企業)においては、言うまでもなく、
電話を駆使したり会社の利益のための難しい交渉に臨むのは日常茶飯事です。
*、しゃべること自体が仕事といってもいいでしょう。

それをするのに難があるということは、一般のサラリーマンとして完全に失格とまでは、あえて言いませんが?(でも、事実上、しゃべれないと仕事になりませんね)、常に大きなストレスを持ちながら競争社会を生きていくという、たいへんな人生を自ら選択することになります。
*、このように文章にすると簡単なようですが、とんでもないほどの苦労をしている人が大勢います。
*、もちろん、ことばをメインに使わない(ことばで勝負しない)仕事や職種を選べば良いのですが(重い場合は結果的にそういう選択肢しか残らないでしょうが)、そういう仕事には適性がない人もいますね。
ど もりのほかは能力・人柄ともにある仕事にぴったりでも、どもるということだけでその仕事に就けずに劣等感を抱えながらも希望しない他の仕事に就いている場 合や、いわゆる「コネ」で就職した職場がことばを多用する職場で、辞めるにやめられずに苦労している場合もあるでしょう。

大人になってから、そのような苦労をしないようにするのにはどうすれよいのでしょうか?

○、仮に子供の頃の家庭環境がどもりをもった子供にとって理想的ならば、どもりが治りやすくなったり軽くなるのか、または、どもりをもったまま大人になったとしても、それなりの充実した人生が送りやすくなるのでしょうか?

これは「NO」ですね。
確かに、子供の頃の家庭環境が劣悪よりも、理解があり温かい家庭の方が良いに決まっています。
*、私はいつも、それを訴えています。

しかし、家を一歩出て学校に行けば、良い環境に置かれることはむしろ少ないでしょう。仕事に就いてからはなおさらです。
意地悪な言い方をすれば、子供の頃に悪い環境下で苦労して、それでもなんとか耐えて生きてこられたとすれば、社会人になってからの伸びしろがかえって大きくなるかもしれません。(そうでないかもしれません。)

○、親はどもりをもった子供にどのように接すれば良いのか。
ズバリ、質実剛健の家庭環境の中でも、陰では気遣いがなされているのがよいのではないでしょうか。

小学校も中頃になってもどもりが自然治癒しない場合は、その後も持ち続けることがほとんどでしょうから、どもりを持ちながらも力強く生きていけるように、また、子供が精神的に孤独に陥らないように、どもりを持つ子供の集まりなどに参加させてあげることや、悩みすぎてうつ病などの心の病気にならないように、必要に応じて子供の心理臨床に通じた経験豊富な精神科医や臨床心理士、臨床発達心理士に看てもらうなどの心配りが必要です。
(ほとんどの場合、「親には決して言わないでしょうが」、その子供はどもりについて大きく悩んでいて、学校でも辛い日々を堪え忍ぶように送っているはずです。)

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吃音へのこだわりは・・・」への2件のフィードバック

  1. 書き込みありがとうございます。だいぶ暖かくなってきました。
    その本は、まだ現物を見ても読んでもいないのでわかりませんが、どもりのコミュニティーではあまり良い評価ではないようですね。
    今度本屋さんに行ったときに立ち読みしてみようと思います。
    いまどもりで悩んでいる人生経験がまだ未熟な少年少女などではなくて、ある年齢までいった経験豊富な吃音者が読めばその本がどのようなものか、すぐわかるはずですね。

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