吃音児や吃音者の自由な想いや考え方を(まわりの人たちが)じゃまをしないようにすることの大切さ

 日常生活でも困るくらいのどもりを持っている吃音児や吃音者で、いろいろな理由から精神的に追い詰められている場合は、「藁をもつかむおもい」で、「治る」とか「軽くなる」という情報に飛びつきます。

 当たり前ですね。
 どもりのために登校拒否や引きこもりになりそう。
なかなか就職できない。ようやく入った会社をクビになりそう・・・など
 そのような、家族にも言えないような状況では、どもりが「治る」「軽くなる」ことを望みます。

 今回は、そのような「吃音者の悩んだり、迷う心」を大切にすること。
 他者が「今のままでよい」とか「治すべく努力した方がよい」などという考え方を強制しないことの大切さを書きます。

○、子供は判断できない(大人に影響される)
子供の素直な意見を殺さないことです。
「治すべき」「いまのままでよい」などと、大人が子供に選択を迫らないことです。

「治したい」というのが子供の素直な気持ちならば、治すべく最大限の援助をしてあげましょう。
 言語訓練の希望があるならば現在において最新の言語的訓練もしましょう。

 子供の場合はむしろ親が問題かもしれません。
そのような場合には、親の間違った考え方をただすためのカウンセリングや指導が必要でしょう。

 どもりを持ったこどもは、そのうちに、自分でいろいろと考えはじめます。
2011年時点での「治療の限界」をからだで感じはじめます。
*、でも、各種の言語訓練やカウンセリングの結果として大きく改善される場合もあります。だから吃音の問題を複雑にしているのです。

 子供の頃は大いに自分で迷うのがよいのではないか?
ただし、どもりのこどもを囲む環境面で決定的に不足していることがあります。
 それは、きちんと専門の学問を積み訓練されたプロフェッショナルな専門家がほとんどいないことです。

 そんな専門家がこどもが気軽に通える範囲にいて、いつでも相談に乗ってくれる環境を作った上で、思い切り迷い、自分なりの答えを出せるようにしてあげたい。

 おとなになれば、どもりであるがゆえの就職の困難さ、吃音者には厳しい職場の現実などが確実に待っているのだから、それらに柔軟に対処できるような、こころの柔らかさや強さをつけさせてあげたいですね。我々と同じ経験はさせたくありません。

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吃音児や吃音者の自由な想いや考え方を(まわりの人たちが)じゃまをしないようにすることの大切さ」への5件のフィードバック

  1. 管理人様、再度のご返信ありがとうございます。
    管理人様の具体的なアドバイス「新聞の社説を声を出してゆっくりとブレスの位置を確認しながら読むこと」等々、本当にありがたいです。
    折りをみて、是非彼にも管理人様のことやアドバイスの内容を伝えさせて頂きたいと思っております。
    何か変化がございましたら、またご報告させて頂きます。
    ちなみに私の会社は北海道の苫小牧市にあります。
    吃音者のセルフケアグループも札幌でしたらあるかも知れませんね。
    彼と相談し合いながら、焦らずに前に進んで行きたいと思っています。
    本当にありがとうございました。

  2. 管理人です。
    書き込みありがとうございます。今後とも、こちらも参考になりますのでその後の経過をお教えいただければ幸いです。

    さて、私も最初の言葉が出にくいタイプのどもりでした。(いまでもどもることは、もちろん、あります。)
    私がやったことは、
    1、朝、少し早く起きて、新聞の社説を声を出してゆっくりとブレスの位置をきちんと確認しながら読むこと。(できれば、家族の前がよい)
    2、調子の悪いときほど、まずは本人しか出ない友人のところに電話して練習させてもらう(会社名も言わせてもらう)。2、調子が上向いてきたら家族が出るかもしれない家に電話をかけて本人を呼び出す練習をする。
    (吃音者のセルフヘルプグループに参加して、そのなかで気のあった仲間と上記のような練習をするのは効果的です。)

    *、たぶん今後もいろいろと出てくると思います。
    まだ、このブログになれていませんので調べてからですが、直接メールをいただけるようにしていきたいと思います。

  3. 管理人様、貴重なアドバイスを頂き本当にありがとうございます。
    彼はSEとしての入社です(期待の星です!)彼の吃音が重いと言えるのか私には分かりませんが、面接の時、彼の目の奥にある輝きに「きっと何かを持っている」と夫婦で感じました(夫が社長で私は専務です)困難は承知でしたが、絶対に乗り越えて一緒に幸せになりたいと思わせてくれる子でした。従業員も今では共に働くのを楽しみにしています。管理人様の言うように一度美味しいお酒でも飲みながら、ざっくばらんに話し合って距離を縮めて行きたいと思います。
    おすすめの本、是非読んでみます!映画も観たいです。本当に本当にありがとうございました。心から感謝しております。また何かありましたら宜しくお願い致します。

  4. 管理人です。書き込みありがというございます。
    彼はSEとしての採用でしょうか?私の吃音関係の友人でもSEは多いですね。

    私の就職の時のことを思い出しています。約2年遅れで職安で探して営業職につきました。
    こんなふうに事前に心配してくれる社長さんの会社に入ることができる彼はラッキーだなと思います。

    吃音には、重い、軽い、があります。それも症状的に重い場合もあれば、第3者が聞いてそれほどでもない場合でも精神的に重い吃音者もいます。

    やはり、顧客からの電話を取る、こちらからかける、顧客と折衝する、などが難関となるでしょうし、彼も悩んでいると思います。
    事前に一度、落ち着いた環境で一杯飲みながらでもざっくばらんにどもりについて話し合ってはどうでしょうか?
    入社後にはじめて社員と接するときに、どもりながらでも良いので自己紹介させて、他のスタッフに彼がどもることを知ってもらった方がよいと思います。

    電話のことについては、本人の希望を聞いてみたらいかがでしょうか?
    たぶん、かけるよりとる方が難易度は低いと思います。
    私の場合は吃音のセルフヘルプグループの親しい仲間の家に、
    1、一人で住んでいて本人が必ず出る。
    2、親と住んでいて家族も出るかもしれない。
    という順番をつけてかける練習をしました。(今では携帯がありますからちょっと事情が違うかもしれませんがそのあたりも工夫して)

    あとは、専門的な領域でがんばってもらい仕事ができるようになることで自信をつけることも、遠回りのようでもよいことだと思います。

     おすすめの本で紹介している「吃音の克服」もおすすめします。是非読んでみてください。
    例の映画「英国王のスピーチ」もデフォルメがあるでしょうが参考にはなるでしょう。
    また何かありましたら遠慮なくお知らせください。

  5. 48歳の小さなソフトウェア会社の経営者です。4月から吃音の24歳の男子を新入社員として迎える事になり、このブログを時々拝見しております。彼は第一声がなかなか出てこないのですが、彼のためにどのように接して良いのか考えています。例えば電話の練習も促した方が良いのか「無理しなくても良いよ」と言ってあげた方が良いのか(本人の希望を聞こうと思っていますが)
    とにかく私は日常生活の中で、吃っても良いので勇気を出して意思を伝えて欲しいと希望しています。
    わずかでもアドバイスがあれば宜しくお願いします。

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