吃音と仕事(いまのリアル!な社会情勢をふまえて)

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 このブログにもありますが、どんなキーワードで検索されてきたか、どの項目が読まれたかくらいの情報はわかります。

 このブログを始めたときから一貫して多い検索ワードは、「吃音と就職」、と「吃音と自殺」そして、「こどものどもり」です。

 今回は、いまのリアルな社会情勢を踏まえた上での、「吃音と仕事、就職」について考えてみます。

 吃音者かどうかにかかわらず、学生時代に要求される言葉の流暢性と社会人になってから要求される流暢性は大きく違います。
たいていの場合は、就職の時期になってはじめていままで味わったことのないような大きな壁にぶつかり悩み、場合によっては死を思うほど深刻な事態に至るので、 先ほど挙げたようなキーワードが多いのだと思います。
*、私が学生であった80年代にもインターネットが一般に普及していれば同じようなキーワードで検索したことでしょう。

 オバマが中間選挙で負けたのも雇用が回復しないためだと分析されていますが、日本でも相変わらず厳しい雇用情勢が続いています。
*、その背景も、90年代はじめまでの「景気の循環」ではなくて、もっと大きな「構造の変化」のためです。

 そのような客観情勢の中で、今まで以上に社会人に必要とされるスキルは「仕事ができること」です。
勤め先が、民間企業なのか、公務員なのか、自営か、農林漁業か、によっても、必要とされるスキルが大きく違うことも言うまでもありません。
 たとえば、農業に従事するのには、いくら言葉が巧みでも体がこまめに動かないとどうしようもありませんし、といっても、農業法人などに就職すればサラリーマン的な動きもある程度要求されるかもしれません。
 民間企業では、ある程度以上の売り上げを確保しないと会社がつぶれます。
いかに社内の人間関係が良かろうと社長や社員が良い人でも、会社がつぶれてしまってはどうしようもありません。全員が生きるすべを失います。
会社は、何人かの社員をリストラしてでも、他の社員を守るという現実的な方法をとるでしょう。

 ある程度以上の重さのどもりを持っている人が圧倒的に不利な点、 それは、
どもることにより、簡単な言葉を発するのにもたいへんな時間がかかる、つっかえながら途切れ途切れに話すので内容が理解しづらいなど、個人だけではなくて組織としての仕事の流れに支障が出ることです。
 たとえ、その人に潜在的な能力があってたとしても、結果として仕事の流れに支障が出るようならば「仕事のできない人」と評価されてしまうことです。
 障害があったとしても「その人の良い点をうまく拾い上げて伸ばしていこう、そして活躍してもらおう」という余裕が社会からなくなっているということは、残念ということば以上にくやしくてたまりません。

 我々はこんな現実のなかに生きているのですから、人生にはいろいろな生き方(仕事や働き方)があることをを改めて理解し、人生を柔軟に考えていけるようにする必要があります。
つまり、サラリーマン(勤め人)になれば、そして、そこで我慢して働けばとりあえず安定・・・などという形はもはや望むべくもないことを知り、自分にとって生きやすい働き方を考えてそれに向けて猛烈に努力する、という生き方を選択することです。

 また、どもりに関する正確な情報がきわめて少ないかで、吃音者が孤独になり自分で自分を追い込まないようにしていくことです。そうならないために自らも工夫すべきですし、まわりにいる人もサポートすべきです。

 思春期を過ぎてもある程度以上の重さの吃音を持ち越した子供に対しては、
どもることにより、将来に予想される不利な点(就職などのこと)や、公的な支援体制がどのようになっていてセルフヘルプグループはどのような活動をしているか、などの正確な客観情報をタイムリーに伝える必要があります。

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