吃音と就職(その2)、目標と現実のはざまで・・・

前回から続きます。
学生が就職するに際してどのような心積もりで望んだらよいのでしょう?
以下の2通りで考えていきます。
1、自分のもとからの希望・目標を達成するために、どもりのことはあまり考慮せずに苦労覚悟でひたすら進んでみる。
2、自分の言葉の限界を現実的に考えて無理なくつとまる仕事(稼げる金額が少ないか、自分の希望とは全く関係のないような仕事でも)を自分で探すか、誰かに紹介してもらう。

1、自分のもとからの希望・目標を達成するために、どもりのことはあまり考慮せずに苦労覚悟でひたすら進んでみる。

「どもる」「どもらない」に関わらず、自分が希望する仕事に就けている人は圧倒的に少数派です。
特に超就職難のいまでは、正社員になれればよいと考えている人もいるでしょう。

 では、どうして、多くの人は希望の職につけなくても続いているのか・・・
「生活のため・生きていくため」と言ってしまえばそれまでですが、どこかに妥協点を見いだしているのでしょう。
「仕事はつまらないが、給与が多い、安定している」、「給与は少ないが、早く帰れる、職場の人間関係がよい」「仕事も希望と大きく違うし給与も満足していないが仕事が楽」など、どこかにメリットがないと人は働き続けることはできません。

*、一方、ごく少数派ですが、自分のやりたいことを仕事にしている人もいます。
TVのニュースで、長期休暇の最終日に空港でのインタビューで、「この旅行のために我慢して働いてきたのに楽しい休暇はあっという間に終わってしまった。明日から仕事と思うと暗くなる・・・」というような言葉を聞きますが、一方、ゴールデンウィークや年末年始に職場にいて仕事をしていても、充実して楽しくてしかたがない人もいるのです。

 さて、どもりを持っていても、どもることを考慮せずにあえて、話すことを多用する仕事に就くという目標にチャレンジする人はいます。(希望・目標が、たまたま「話すことがメインの仕事」であったということです。)

 たとえば、編集者やジャーナリストを目指す場合で考えてみます。
*、編集者、ジャーナリストといっても、誰でも知っているような大手から、ハローワークでいつも求人しているような社員が数人の小さな会社まであります。
*、この場合でも「どもりの重さの違い」は大きく影響します。日常会話の意思疎通においてはっきりとした支障が出るくらいの重さのどもりを持っている子供が将来の夢として、言葉を多用する仕事を目標とするだろうか?
 一概には言えませんが、少ないだろうと思います。

 話を戻します。
 編集者やジャーナリストになるのが夢で、どもりを抱え悩みながらも勉強は人並み以上にがんばり目標の大学にも合格した。

 合格した直後は満足感に浸っていたが、大学生活が始まると早速、自分の「どもり」が再び心の中の大きな部分を占めてきます。
 友達に電話もできない、
 アルバイトもしてみたいのだが、問い合わせの電話もする勇気がでない・・・・
 こんな自分で、編集者やジャーナリストになれるのだろうか?
いままでの、大学に入るために自分のどもりの悩みを封印してがんばってきたツケが一気に吹き出してきます。
*、「大学に入るという目標に自分を追い込むこと」で、どもりの悩みから逃げることができていたということも言えます。

 大学生活が始まり、入試という目標もなくなり、現実の自分と向き合う日々。
 友達は学生生活を謳歌している(ように見える)
 クラスメイトはアルバイトにも気軽に応募して、短期のバイト長期のバイト、塾講師、ファストフード店などいろいろな種類のバイトを器用にこなしている(ように見える)
 授業は大教室での受け身のものもあるが、小教室での語学や専門科目のゼミでは意見をはっきりと言うことが求められることは言うまでもありません。
*かつて、どもりの知り合いのなかで、せっかく大学に入ったのにある日突然退学してしまう例にもいくつか接しました。

 語学の資格をとる必要もあるだろう。そのためにダブルスクールで専門学校にも通いたいと心の中では思っていても、しゃべることが苦手な自分としてはどうしても足が向かないし、受講料を稼ぐためのアルバイトの応募の電話ができない。・・・・

 一歩でも前に進みたいがなかなか足が出ない日々・・・少し引きこもりがちになってきた。

次回に続きます。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中