吃音:小学生のころ

 序論に続いて書きます。
 どもりを持つ子供が小学校に入った後も自然治癒せずに、徐々にどもりであることを意識し始めて、先生に指名されても本が読めなくなったり答えようとしても最初のことばが出てこなくなると、そのどもりは単なる症状の域を超えて2次的な「心理的などもり」へと進んでしまいます。

 その背景には他者の関与があります。
 学校では、どもる時に笑うクラスメート、どもり方のまねをされることもあるでしょう。そのような友達に対する先生の注意の仕方によってはかえって陰湿ないじめになることもあります。
 家に帰ったときには、悩みを素直に打ち明けられるような家庭ならば良いのですが、「(忙しいことを言い訳に)我が子の悩みに無関心」か、「かえって厳しい言葉を発してしまう」か、「過剰に反応し、子供がどもる度にゆっくりしゃべりなさいと注意したり言い直しをさせる」ようなことで、かえってどもりを過剰に意識するようになってしまいます。

 この時期は、本人の心構えというよりは、まわりがどのようにサポートするかということが重要となります。
 学校においては、友達に理解を求めて傷つくような言葉を発しないようにすることなど実際には不可能でしょう。また、どもりを持つ子供の心理まで把握している先生はどれほどいるでしょうか? 
 でも、親としては、先生には子供がどもりで悩んでいることを相談しておくことは必要です。

 家庭においては、家族の努力次第で、どもりを持つ子供が居やすい心休まるところとすることができます。
 どもりで悩んでいる我が子を甘やかせということではなくて、むしろ質実剛健な雰囲気のなかで育てればいいでしょう。
どもる度にいちいち注意するようなことはせずに、ゆったりとした雰囲気の家庭になることを心がけるのがいちばんです。
親もゆっくりとしゃべることを心がけ、笑いが絶えないような家庭を目指してください。
 子供自身から「どもりでこんなふうに悩んでいる」とわだかまりなくいえるような家庭になればしめたものです。

 これらのことと平行して、心や言葉の専門家である言語聴覚士や臨床心理士、精神科医に相談すると良いと思います。
*、本当は、吃音児の心理を知り臨床経験豊富な言語聴覚士や臨床心理士などが各地にいて、日本中どこに住んでいても皆が同じように、カウンセリングのほか、必要に応じて適切な言語訓練なども受けられるような体制があればよいのですが、事実上「ない」のが現状です。

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