吃音:自分なりのいろいろな経験が吃音でかたくなになった心をエージングしてくれる

 今回のテーマで使われている「エージング」とは「加齢」の意味ではなくて、私の好きなオーディオの例で説明すると、「ステレオのスピーカーを買ったばかりのときはその本来の音(性能)はでていなくて、しばらく使い込んでみてはじめて本来の音が出てくる」というような意味で受け取っていただければと思います。

 いま、どもり悩んでいるのに、無理をしてまで「どもったままでよい」などと思う必要はありません。
また、何らかの方法で「悩まなくなるための近道を獲得する」ということもできないでしょう。

 この頃だいぶ下火になってきましたが、健康ブームのなかで世の中にはいろいろな心理的な療法があり、書店に行くと「○○療法」のような本が多く売られています。
 そういう私も学生であった80年代から、どもりを治すという目的だけではなくても興味があったので、ヨーロッパ発のものや、アメリカ発のもの、そして、日本的なものも含めて、いろいろと勉強しチャレンジしてみました。

 私なりの結論は、
 結局、自分のリアルな人生を生きながら、悩み、工夫し、努力し、・・・、自分でできることをいろいろとやってみて(つまり試行錯誤ですね)その末に自然とたどり着いた境地が、それぞれの人にあった「心理療法」なのだなと思っています。

 どもりについても、自分なりに素直に悩めば良い。
そして、自分の力で思いつく限りの「対策」を練ったり、いろいろな人を訪ね歩き意見を聞いたりアドバイスを受けるそれらの経験などが自分の生きる力の源泉となるのです。
 自分で得たものこそが自分が生きていく力となるのです。

 ただ、ひとりで悩まないことです。
ひとりぼっちになると考えがどんどん内向きに進んでしまいます。同じ悩みを持った人に接し意見を交換したり励まし合うことが必要です。
 また、どもりでない人とも多く接することも重要ですね。「人間の悩みはどもりだけではない」ということを体感すると自分の生き様も変わってきます。

 以上、書いてきたように、「自分なりの生き様から会得すること」にプラスして、

 プロフェッショナルである言語聴覚士や臨床心理士、精神科医が、「吃音に対する知識と見識を持ち、スーパーバイザー的にこちらが求めるときには彼らの意見をもらえるようになれ」ば、かなり、どもりで悩んでいる人が救われるのですが、少なくても日本の現状では望めません。

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