吃音:子供のころに「言いたいこと」を言わずに飲み込んでしまうことがありましたか?(2009年3月再掲載一部改編)

残暑お見舞い申し上げます。
しばらく忙しくて書けなかったのですが、とりあえず、バックナンバーでごまかします(スミマセン)

 2歳から3歳頃に始まることが多く、その多くが学齢期以前に自然治癒すると(されている)「どもり」を思春期以降まで持ち越して、進学や就職、仕事に支障が出てきている「つまり、人生に影響が出ている」方は多いと思います。(私もそうでした。)

 そのような方々に結構多いのが、
「子供のころには、おとなしくて聞き分けの良い子」なのです。親としては育てやすい子だったでしょう

 が、・・・・・
 今の時点で、子供の頃をふり返って自己分析してみてください。

「自分はどもりで悩んでいるんだ」と、自分の感情をきちんと親の前で表現できる子供で、また、そのように表現させてくれるような家庭環境(家庭内の雰囲気)にありましたか?
(小さな子供に気を遣わせてしまうような家庭ってありますね。そのような家庭では親御さんはそのことに全く気がついていないことが多いです。)
 
 子供の頃、親に対して、どもりの苦しみを訴えることはできましたか?
 そのような子供のことばに耳を傾けてくれるような親でしたか?

 例えば、家が商売で忙しくほとんど相手にしてもらえなかった。
 父も母も厳格で、自分がどもることを許してくれないような(雰囲気)家庭だった。

 確かに、大人になってからいろいろと経験したり、自分なりに努力していろいろと乗り越えていくべきことはいくらでもあります(それが人生の醍醐味ですね。)
 が・・・・、子供の頃に与えられたネガティブなもの(ことば、感情)は、大人になってから、結構、心にいたずらをしてきます。

 この文を読んで感じるところがあったら、自分の心に規制をかけないで「感じて」ください。
感じて、自己分析して、自分なりに「まずいな」と思ったら、少しずつなおしていけば良いと思います。

 私は、どもりは、いわゆる「気の持ち方以上」の問題、つまり器質的な原因があると考えていますが、たとえそうであっても、子供の頃の育つ環境がネガティブなものであればそれらが悪い影響を与えていると思います。

 しかし、それは、これからの人生を「自分の意志以外の何かに」コントロールされてしまうような性質のものではなくて、大人になってから、自分で「気がついて」対処していけば解決可能なものであるとも考えています。

 どもりについてはいろいろな考え方があって良いと思いますが、
私は「どもらなかった方が良いに決まっている」とあえてここで書きたいと思います。

 なにも、どもりで苦労しなくても、人生では苦労することはいくらでもあります。
 それなのに、子供の頃から、学校で本を読んだり、友達のところに電話をしたり・・・こんなあたりまえにできるはずのことで、なんでこんなに苦しんだり、苦しんでいるのに親に逆に怒られなければならなかったのか、

 こんな、あたりまえに持つ感情を抑えないで、せめて大人になった今はきちんと表現してください。
(そして、そんなことが素直に言える「静かに聞いてくれる」友達を是非作ってくださいね。)
 そこから、吃音との和解、そして、もしかしたら二次的なものとしてでも、症状の軽減や治癒があるのかもしれません。

 いつも書いているように、「心理的なサポート」と必要な場合は「言語治療的なサポート」を、
 常に研鑽を欠かさないようなどもりの臨床経験豊富な専門スタッフ(精神科医、臨床心理士、言語聴覚士)が、スーパーバイザーのサポートのもとにチームを組んで、長期間にわたって個人毎のカスタマイズされたプログラムを行なっていけば、どもりで悩んでいる多くの人をその悩みから救ったり、悩みを軽減することができるでしょう。
 そんな相談場所が(歯医者に通うような感覚で)気軽に寄れるような場所に作っていくような努力が必要です。

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